センバツ高校野球 被災した富山県出身の球児たちが甲子園へ
センバツ高校野球の出場校に、被災した石川県輪島市の日本航空石川高校が選ばれました。チームには複数の富山県出身選手が在籍していて、憧れの甲子園出場に喜びいっぱいです。
4年ぶり3回目のセンバツ出場を決めた日本航空石川高校。
学校が能登半島地震で大きな被害を受けたため、野球部の主力32人は、山梨県にある兄弟校の日本航空高校に一時的に拠点を移しました。選手らは、教室に置いた段ボールベッドで生活しています。
猶明光絆投手
「高岡のおばあちゃんの家にいて、氷見が断水って聞いて(氷見の)家に帰れなくて1週間ぐらいおばあちゃんの家にいた。とても辛かったです」
日本航空石川は、2023年秋の石川大会で準優勝、北信越地区大会でベスト4に進出し、センバツの有力校のひとつと見られていました。
チームには県出身の選手やマネージャーなど7人が所属していて、このうち、主力の5選手が山梨で練習を行っています。
高岡市出身の北岡颯之介選手。射水市出身の久々江翔吾選手。そして道平らいと選手。氷見市出身で秋の県大会でエースナンバーを背負った大型左腕・猶明光絆投手。同じく氷見市出身で本格派右腕の長井孝誠投手が山梨でその日を待ちました。
そして26日金曜日、発表の日。
「日本航空石川」
2年生の久々江選手や猶明投手の目には涙が溢れていました。
猶明光絆投手
「決まった瞬間はもううれしくて涙が止まらなかった。元気や勇気を与えるプレーをして地元の方々に勇気を与えられたらいい」
苦難を乗り越え戦うセンバツ大会は3月18日に開幕します。
このほか、北信越代表の星稜と敦賀気比にも富山県出身選手が在籍しています。復興の象徴となれる活躍を期待しています。