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【中国電力】上関町民を対象にした使用済み核燃料の貯蔵施設の視察スタート  宿泊費や移動費は中国電力が負担

2023年10月3日 18:15
【中国電力】上関町民を対象にした使用済み核燃料の貯蔵施設の視察スタート  宿泊費や移動費は中国電力が負担

 中間貯蔵施設について理解を深めてもらおうと中国電力は、原発推進団体などを対象とした既存施設の視察をスタートさせました。

 上関町への中間貯蔵施設の計画を巡って上関町の西哲夫町長は8月に建設に向けた調査を容認した際中国電力に対し「先進地の視察研修の実施も検討すること」など条件をつけていました。

 これを受け中国電力は町内の原発推進団体や町民らを対象に茨城県にある東海第二原発の使用済み核燃料の貯蔵施設の視察を計画しています。

 先月28日から行われた1回目の視察では上関原発に推進の立場をとる上関町商工会と上関町商工事業協同組合の役員9人が参加。

 1泊2日の日程で東海第二原発を運営する日本原子力発電の社員から貯蔵施設の管理体制や安全性について説明を受けたほか、実際に貯蔵施設内に入り見学したということです。

 視察に伴う宿泊費や移動費は中国電力が負担しています。

(上関町商工会 濵田憲昭会長)
「科学的な専門的なことはわかりませんけども保管状態等確認して受け入れる事に対しては大丈夫じゃないかなと思いました」

 上関町では町議会9月定例会で町職員と町民を対象とした使用済み核燃料の貯蔵施設の視察費用924万円を盛り込んだ補正予算案を可決していて、視察先との調整がつけば12月にも第1回目を実施したいとしています。