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17日(金)は大気の状態が非常に不安定 暴風や高波に特に警戒を 土曜にかけては山地で雪降る厳寒も【山口天気 夕刊11/16】

2023年11月16日 18:35
17日(金)は大気の状態が非常に不安定 暴風や高波に特に警戒を 土曜にかけては山地で雪降る厳寒も【山口天気 夕刊11/16】

16日(木)の山口県は時間とともに雲が厚みを増し、夕方から所々で弱い雨が降り出しました。
西からは大きな雨雲も控えていて、さらに、この雨の後から、いっそう荒々しい天気となってくる見通しです。

西から近づく低気圧や前線が、今夜、発達しながら西日本を通過。
その後、あす17日(金)にかけては、等圧線が縦縞模様の冬型気圧配置に変わっていきます。
また、低気圧は上空5500m付近で12月から1月並み、という真冬の冷たい空気、寒気を伴い、地上はまだ「晩秋」の空気の中で、上空が「真冬」という季節のアンバランスにより、大気の状態が非常に不安定にもなりそうです。

今夜の県内は、低気圧や前線の通過で一時強い雨となり、雷や突風を伴う所も。
あす17日(金)朝には、まとまった雨雲は通り過ぎて、いったん雨は上がりそうですが、その後、冬型気圧配置に変わるにつれて西~北西の風が強まり、瞬間的に25~35メートル…風にあおられて転倒したり、車の運転も横風でハンドルを取られる可能性があるほどの、少々激しい風のおそれがあります。


また、上空に流れ込む寒気により、度々急に雨雲が湧き上がり、雷雲発生の確率も高まります。
度々雷が鳴り響いたり、場合によって、氷の粒・ひょうが降ったり、竜巻などの激しい突風の心配もあります。


17日(金)は荒れ模様の天気が見込まれるため、JR西日本は、県内の山陰本線で運転取り止めの可能性がある、という発表を行っています。
海上の波の高さは、日本海側は4メートルに達する時化模様となるおそれがあるほか、瀬戸内側でも高い所で2.5メートルに達する予想です。
鉄道、船の便の交通情報などにも注意しながら、できるだけ無理はしない、安全第一の行動の心がけをシッカリお願いします。

また、上空に流れ込む寒気が次第に地上に降りてくることで、寒さも一気に増していきます。
金曜日の夜以降、土曜日の朝にかけては、山地を中心に、みぞれや雪が降りやすい見通しで、標高が高い場所では少し雪化粧の可能性もあります。
中国道の山間部の路線では、冬用タイヤ規制などが行われるかもしれません。

この週末に向けて真冬先取りの厳しい寒さや、山間部は雪の状況などにもシッカリ身構えて頂きたいと思います。
日曜日は天気は落ち着き、朝は冷えますが、昼間は徐々に寒さの峠は越えてくる見込み。
来週は最高気温20度以上の日もあるなど、気温変化が激しくなりそうです。

(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)