【山口天気 夕刊10/31】11月初めは“記録的大雨”に警戒の意識を高めて!「前線+台風」で総雨量200ミリ超も
●あす1日(金)~2日(土)にかけて 前線や台風から変わる低気圧の影響で 度々雨が激しさ増す
●11月初めの2日間で11月の平年の1か月分の雨量を大きく上回る 記録的大雨のおそれ
●2日(土)には大雨警報発表の可能性も 大雨災害への警戒を
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10月最終日の県内は、だんだん雲の厚みが増してきました。秋雨前線の雲が北に広がってきており、また、その前線の雲を北に押し上げている台風21号が台湾付近に進んでいます。
このあと台風は台湾を横切り、形を崩しつつも次第に東寄りに進む見通しです。あす11月のスタートとなる1日(金)は、台風の湿った空気を取り込んで活動が活発になる前線が北上し、2日(土)は台風は東シナ海で温帯低気圧に変わる見通しですが、その低気圧が前線と一体化して県内に迫ってくる予想です。
あす1日(金)の県内は前線北上により朝から雨が降り出し、降り始めるとあまり止み間なく午後ほど雨脚が強まることも。さらにあさって2日(土)にかけて、いっそう雨が激しさを増す時間もありそうです。
あす1日(金)夕方までの24時間で多い所60ミリ、さらに、あさって2日(土)にかけて多い所200ミリの雨が見込まれます。県内は11月の平年1か月の雨量が大体80ミリ前後のため、その2~3倍に匹敵するほどの「記録的な大雨」となるおそれがあります。
台風と前線の合わせ技の雨は決して侮らないで。土砂災害や浸水、河川増水など、大雨の災害への警戒の意識をしっかり高めてお過ごし下さい。特に3連休初日でもある2日(土)は、大雨警報発表の可能性も高まっていますので、予定変更なども視野に入れ安全第一の行動を心がけて頂きたいと思います。
あす1日(金)は朝6時前後から雨が降り始め、午後ほど少々雨が激しさを増す所も。傘を差しても足元が濡れる心配もありますので、お出かけには雨傘とともにタオルや替えの靴下なども用意しておくと役に立つかもしれません。雨のため朝から日中にかけて、ほとんど気温は横ばいで経過します。
あさって2日(土)にかけて、いっそう激しい雨や強い突風を伴う時間もあり、11月としては季節外れの大雨に…大雨警報発表の可能性もあります。安全第一の心構えをしっかり高めてお過ごしください。日曜日は天気は回復しますが、大雨を境に北から冷たい空気が流れ込み始め、連休明けからは一気に晩秋を思わせる肌寒さとなってきそうです。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)