【山口天気 夕刊10/30】台風から変わる低気圧の影響で11月初めは異例の大雨に…あす31日(木)のうちに万全の備えを
●台風21号が台湾を通過後 東シナ海に進みながら温帯低気圧に
●山口県は台風から変わる低気圧の接近で 11月初めは記録的大雨の心配も
●あす31日(木)の落ち着いた天気が続くうちに 11月初めの異例の大雨に万全の備えを
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きょう30日(水)の県内は北から高気圧に覆われ、日中は薄雲は広がったものの、日ざしはしっかり届く一日で、昼間は秋本番らしい心地よさでした。秋雨前線は南に離れていますが、その前線のさらに南、沖縄の南の海上では、台風21号が、台風の目もハッキリ見えるほどに発達している状況で、この台風や前線の動向に、この先は十分注意が必要となります。
台風21号は、あす31日(木)は台湾付近を通過し、その後、形を崩しながらも進路を東寄りに変えていく予想です。
あす31日(木)のうちは、県内ではまだ落ち着いた空模様ですが、秋雨前線の雨雲は徐々に北上へ…
11月が始まる1日(金)は、台風の湿った空気を取り込んで活動が活発になった前線の雨雲が、県内にも次々流れ込んでくる予想。
2日(土)には台風は東シナ海で温帯低気圧に変わる見通しですが、その低気圧の接近で、一段と雨が激しさを増してきそうです。
県内では、11月ひと月で降る雨の量が、平年で80ミリ前後ですが、このたびの大雨は、11月スタートの金曜日、土曜日の2日間で、多い所で200ミリ前後に達する可能性…平年の11月ひと月分の雨量の2~3倍にも達するような、記録的大雨も心配な状況です。
異例の大雨に、万全の備えを、落ち着いた天気の、あす31日(木)までに進めておきましょう。今は排水溝などに落ち葉がたまりやすい季節ですが、その掃除を行っておいたり、大雨で危険度が高まりやすい場所の確認、また、特に3連休初日、土曜日の予定の柔軟な変更の準備など、進めておいて頂きたいと思います。
あす31日(木)は、やや薄雲が目立つ天気で、午後ほど日ざしが途切れがちの時間もありますが、天気の崩れはなく、まずまず落ち着いた空模様は続く見込みです。朝の気温は徳佐で10度を切るなど、少々冷え込む一方で日中の気温は22度くらい、と、あすもやや寒暖差の大きい一日となりそうです。
金曜日から始まる11月は、季節外れの大雨でスタート…土曜日にかけて少々激しい雨や強い突風を伴うこともあり、雨の降り方次第では大雨警報クラスとなるなど、11月としては異例の、大雨災害への緊張感が高まる状況となりそうです。3日、文化の日の日曜日は天気は回復し、来週にかけては北から冷たい空気が流れ込み、一気に晩秋を思わせるほどに、秋が深まっていくでしょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)