新たな施設は?山口県内唯一の児童心理治療施設「みほり学園」建設から50年…検討会議の初会合
建設から50年が経過した県内唯一の児童心理治療施設=山口市のみほり学園。新たな施設を検討する会議が初めて開かれました。
山口市のみほり学園には現在、小学生10人、中学生14人が軽度の発達障害や虐待などを理由に入所し、隣接する「総合支援学校みほり分校」に通学しています。
学園では、医師の面談、セラピストによるカウンセリングなどが行われ、「施設の内・外全てが治療」という位置づけです。
ただ、建設から50年が経ち老朽化し、機能面でもいまのニーズに合っていないとされています。
会議では建て替えも含めて施設の機能強化を検討することにしていて学識経験者や福祉の専門家らが委員として出席。入所だけでなく、通って治療ができる体制や個室の整備の必要性といった意見が出ました。
また「みほり学園は長年をかけて地域の人たちから理解されてきた施設で、近くで建て替えるべき」との意見も出され、県側は「隣接する場所に県有地があり、そこで建て替えは可能」としました。
(藤田久美委員長)
「お母さんたちが悩みながら大変な思いをしながら子育てしていると思う。困難な状況を抱えた子どもだけでなく、家族に対してもしっかり支援できるような施設になって欲しい」
県内の児童数は減っているものの不登校の児童・生徒は増加。
心理治療の対象となる子どもは減っていないということで50人の定員は維持を求める意見が出されました。
今後、協議を重ね、来年3月に基本構想を策定する予定です。