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高校生が演じる「地震から1週間後の避難所」 舞台に込めたリアルな被災者の思い

2024年9月9日 18:52
高校生が演じる「地震から1週間後の避難所」 舞台に込めたリアルな被災者の思い
地震の被災体験を舞台で語り継ぎます。七尾市の七尾東雲高校の演劇部が、「能登半島地震から1週間後の避難所」をテーマにした演劇を地元で披露しました。

「新年早々こんなことになって。一体これからどうなるげんろ」
「学校もしばらく休校決まったしね」

能登演劇堂で上演された「あなたと」と題した劇。元日の地震から1週間たった能登の避難所が舞台で、地震で家を失って避難所に身を寄せる女子高生が少しずつ前を向こうとする姿を描いています。

演じているのは、地元の七尾東雲高校演劇部の生徒たち。2年生、村西陽沙さんが地震の被災体験を伝えたいと作品の脚本を担当しました。中でも意識したというのが。

七尾東雲高校 演劇部・村西陽沙さん:
「実際にあった話も盛り込んで、ノンフィクションのようなフィクションな感じにしました」

輪島市の知り合いなどから聞いた、「断水していたため、朝から水を汲みに行った」ことや、「緊急地震速報の音がトラウマになった」話など、被災者のエピソードを加えて創作。さらに。

「可哀そうだね」「大変そうだね」「つらいよね」
「もうやめてよ」

村西さんが当時、SNSの投稿を見て感じた思いを表現したシーンも盛り込まれました。
劇を鑑賞したおよそ50人からは拍手が送られていました。

観客:
「高校生もこういうこと考えていたんだなと。地元の言葉を使ってるからパッと入ってきますよね」
「高校生という枠に捉われずも、同じ被災者っていうのは変わらないので、そこの面も劇で見れたかなと思って、すごくよかったです」

七尾東雲高校 演劇部・村西陽沙さん:
「忘れてほしくないなって思います。この劇を通じて1人1人の記憶に刻まれていってほしいなと 思っています」

七尾東雲高校演劇部では今後、要望があれば県内外問わずこの作品を上演したいとしています。