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戦禍と震災乗り越えて…ウクライナから輪島へ避難の女性がデザイナー夢見て大学進学

2024年4月2日 18:36
戦禍と震災乗り越えて…ウクライナから輪島へ避難の女性がデザイナー夢見て大学進学

おととし、ウクライナから避難のため来日し、輪島で高校生活を送っていた女性がいます。
戦争と震災に遭いながらも、夢の実現に向けて石川で、新たな一歩を踏み出しました。

この春、大学生活をスタートする新入生たち。
そのなかに、特別な思いでこの日を迎えた女性がいます。
ウクライナ出身のヴァレリア・ロトリエヴァさん 19歳です。
グラフィックデザイナーになることを目指して金沢学院大学の芸術学部 芸術学科に進学しました。

ヴァレリアさんはおととし6月、ロシアから侵攻を受けたウクライナから輪島市に避難しました。

「今回は日本に来て初めてなので、日本の生活をみんなと仲良く送りたい。」

受け入れ先の航空石川では2年生として編入し日本語を学びました。
ことしの元日に輪島市内で被災した後、山梨県にある系列校の校舎に通っていましたが、大学進学を機に、再び、石川へ戻ってきました。

ヴァレリアさん:
「金沢の街は自分の故郷みたいですから」
「大変なことはいっぱいあったですけど、いまは大きな夢と希望を持っています。」
「一番大切な夢はグラフィックデザイナーになることです。」

戦地となったウクライナでは望むことさえできなかった大学への進学。

ヴァレリアさんは夢を支えに新たな一歩を歩み出しました。