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能登町役場に掲げられた書「復興 再生」 地元高校書道部員が湧き水で筆を洗って書き上げた作品

2024年2月22日 12:16
能登町役場に掲げられた書「復興 再生」 地元高校書道部員が湧き水で筆を洗って書き上げた作品
能登半島地震の発生から53日目。

被災地では地震で住宅被害を受けた方などが現在も避難所生活を続けています。

避難所となっている石川県能登町役場から中継です。

NNN取材団・内田唯子記者:
はい。元日の地震で震度6強を観測した能登町の役場です。ここでは、現在も30人以上が避難生活を送っています。

この避難所では、きょう徳島県からきたボランティアによる炊き出しが行われました。
石川県では、きのう時点で未だに1万2000人以上が避難生活を送っていて、地震による影響はまだまだ続いています。

そんな中、能登町役場に掲げられているのが、こちらの書道作品です。

「復興 再生」と力強く書かれているこの作品を書いたのは地元・能登高校の書道部員でした。

書道部元部長・薬師杏弥さん:
「被災した当時は家の壁が崩れたりしてこの先の不安があったが復興への想いを込めて書いた」

地震により避難生活を送った部員も多かったという書道部ですが、住民らを励ますため、自分たちにできることしようと筆をとりました。一方で、断水の影響で水が使えず、雪や湧き水で筆や墨を入れる桶を洗って書き上げたということです。

卒業後、大学進学で地元を離れることになっているという書道部員の3年生は、将来は能登に戻って復興の役に立ちたいと話していました。

地震から50日以上が経過しましたがこうした活動が住民に力を与えています。