”応援割”予約受付スタート 能登町の旅館も3か月半ぶりに営業再開
対象となる北陸4県のうち唯一、第2弾が発表された県内では、きょうから予約受け付けがスタートしました。
能登半島地震による風評被害を払拭し旅行需要を呼び込もうと1泊あたり2万円を上限に旅行代金を最大半額とする「北陸応援割」。
今月26日まで実施される第1弾に続き、県は、きのう、石川のみを対象とする第2弾を来月7日から実施すると発表しました。
その予約受け付けが始まったきょう、加賀市内のホテルでは…。
パソコン画面には予約の申し込みがずらり。
こちらでは日付が変わる午前0時からインターネットでの予約受け付けを行っていました。
ホテルアローレ・太田 長夫 社長
「(第1弾の予約開始日)3月12日の日は予約が殺到して電話がパンク状態となりましたけど、第2弾におきましては順調に静かにスタートしているといった感じです」
一方、特別な思いでこの日を迎えたという旅館も。
元日の地震からおよそ3か月半ぶりに初めての客を迎えたのは能登町にある旅館・百楽荘です。
再開初日のきょうは、県内外から応援割を利用した4組を含む10組24人が宿泊するといいます。
海沿いにあるこの旅館。
地震の後、護岸が崩れたほか宿泊客に人気だった釣りができる桟橋が流されお食事処は浸水。現在も、使えません。
全体の復旧には少なくとも2年はかかり、費用は6億円に上る見込みだといいます。
そうした中でも、ことしは7人の新入社員を迎え久しぶりに集まった従業員らとともにきょう、新たなスタートを切りました。
新人社員:
「一人一人のお客様に百楽荘に来てよかったと言っていただけるように笑顔で頑張りたい」
百楽荘 能登九十九湾・田保 政紀 支配人:
「3か月半ぶりの再開ということでお客様に来て頂けることが嬉しくてありがたいことだと思っています。」
「宿泊棟とお風呂の一部が 無事だったところがあっても、100%でおもてなしが出来ない以上、自分たちの人間力じゃないですけれども、言葉やおもてなしそういったところでお客さんをお迎えするしかないので」
「心遣いでお客様に満足していただくしかないと思っています」
復興に向けて一歩を踏み出した能登の旅館。
応援割はこうした旅館の後押しにもつながっているようです。