2020年、鹿屋市で当時35歳の女性を殺害し車を奪ったなどとして、一審で無期懲役の判決を受けた32歳の男に対する控訴審で、福岡高裁宮崎支部は一審判決を支持し、控訴を棄却しました。

　判決を受けたのは本籍が肝付町の無職、田畑悠也被告（32）です。

　田畑被告は2020年9月、鹿屋市内の駐車場に停めた車の中で、SNSで知り合った当時35歳の女性の首をシートベルトで絞めて殺害。女性の車を奪ったうえ、遺体を遺棄したなどとして、強盗殺人や死体遺棄などの罪に問われていました。

　裁判では殺意の有無や女性が死亡していることを認識していたかどうかなどが争点となり、鹿児島地裁は2024年2月、「危険な行為と分かって数分間シートベルトで絞めた行為は殺意があった」などとして無期懲役の判決を言い渡しました。

　田畑被告は判決を不服として控訴していましたが、福岡高裁宮崎支部は先ほど開かれた判決で、無期懲役を言い渡した鹿児島地裁の一審判決を支持し、控訴を棄却しました。