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【日本初】「厄介者は宝の山だった」シラスがコンクリートの材料に!CO2排出量は従来の93%減

2024年3月21日 18:54
【日本初】「厄介者は宝の山だった」シラスがコンクリートの材料に!CO2排出量は従来の93%減
火山が生み出すシラスを活用した全国初の取り組みです。県工業技術センターがシラスから火山ガラス微粉末と呼ばれる物質を取り出す技術を確立しました。コンクリートの材料になり、セメントと比べ二酸化炭素を大幅に減らすことができるということです。

(内田直之キャスター)
「鹿児島のシンボル桜島が今日も綺麗に見えます。火山がもたらす厄介者と言われてきたのがこのシラスです。このシラスを分類して火山ガラスの物質を取り出すことができました。コンクリートの材料になるということです」

 県庁で行われた研究報告には県の職員や関係者などが出席しました。

(県・総合政策部 前田洋一部長)
「台風や大雨の時は崖崩れなどの災害を引き起こす厄介者と習った。何とか有益な物にできないかと県工業技術センターで研究を重ねてきた」

 県工業技術センターは、昭和30年代からシラスの活用法を研究してきました。このほど、特殊な装置でふるいにかけて火山ガラス微粉末を分類することに成功。日本産業規格JISにもコンクリートの材料として認められました。

 国内の二酸化炭素の排出量のうち4%がコンクリートのセメント産業だと言われています。取り出しに成功した火山ガラス微粉末はセメントの製造と比べ二酸化炭素を93%減らすことができると言います。専門家は「シラスは脱炭素と経済成長を両立するGXの救世主になる」と力説します。

(内田直之キャスター)
「シラス土壌に覆われた鹿児島の土地は未来の子供たちにどんな土地だと認識して欲しいか聞かせてもらえますか?」

(東京大学大学院・野口貴文教授)
「厄介者が実は蓋を開けてみれば宝の山だった。コンクリートが一生。永久的に作り続けることができる材料になるという意味では本当に救世主がそこにあるんだろう」

 火山ガラス微粉末を大量生産するには多くのプラントが必要です。「民間企業の参入にも期待したい」と話していました。

(内田直之キャスター)
「厄介者を何とかしたいと研究してきたものが実は環境に優しいものだったことがわかりました。関係者は「世界中の企業が顧客になる可能性がある」と笑顔で話していました。まさに「稼ぐ力」に繋がる夢のある話だなと感じました」