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気をつけたい“ある行動”…医師に聞く『感染性胃腸炎』、宮城に警報発表中

2025年3月20日 19:15
気をつけたい“ある行動”…医師に聞く『感染性胃腸炎』、宮城に警報発表中

いま、宮城県内に警報が出されている感染性胃腸炎。

宮城県内の状況は、今年に入って緩やかながら仙台市でも増加傾向。
特に、仙南保健所管内では2月後半からノロウイルスによる集団感染などが発生し増加。警報発表基準となる20人を超えたことから、2022年3月以来およそ3年ぶりに県全域に警報が発表されました。

この感染性胃腸炎。
私たちはどんなことに注意すればいいのか、医療機関で聞きました。

仙台市内にある小児科では、3月に入って感染性胃腸炎の患者が増えているといいますが、特に、原因のひとつノロウイルスについて、日常の“ある行動”に気を付けてほしいと話します。

かわむらこどもクリニック・川村和久院長
「ノロウィルスのこわいところは、非常に少ない量で、吐物や便の量がほんの指先についたぐらいで次の人に感染を起こすという、感染力が非常に強いということをまず覚えて頂いて、スマホとかをトイレに持っていって、そこから自分の手に(ウイルスが)くっ付いたり家族に広げたりということもあるので、やっぱりトイレには何も持ち込まないということですね」

そして、基本的な感染対策についてはー。

かわむらこどもクリニック・川村和久院長
「ノロウィルスは、アルコールでは不活性化できない。流水で長めにしっかり洗うということ。いま、周りに(ウイルスが)いるという情報をしっかり把握して、対策を考えるということがまず一番大事なところだと思います」

感染対策について、改めておさらいします。

まず予防策。
アルコール消毒は効果が十分ではないため、しっかりと石鹸と水を使って手洗いをするようにしてください。

コロナ禍を経て、アルコール消毒をすれば何となくきれいになった気がするのですが、やはり基本的な手洗いが大事なんですね。

そして、手洗い後に手を拭く際には、家族とタオルを共有せずペーパータオルなど使い捨てのものを使いましょう。

また、食べ物から感染するということが原則であるので、十分に加熱する意識を持つことも大事だということでした。

もし、家族が感染してしまった場合に気を付ける事はー。

おう吐したものを片付ける際は、マスクと手袋をつけること。さらにそのゴミは次に触らないようにするためにも密封するようにしてください。また、消毒にはアルコールではなく次亜塩素酸ナトリウムを使うと良い、ということでした。これは、キッチンや洗濯で使う塩素系漂白剤に含まれているので、薄めて使うと良いということでした。

改めて、感染対策の基本は手洗いです。それぞれが気を付けていきましょう。

最終更新日:2025年3月20日 19:21