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性別判明、ホッキョクグマの双子の赤ちゃん 生後3か月…親のエサにも興味(八木山動物公園)

2025年3月19日 17:41
性別判明、ホッキョクグマの双子の赤ちゃん 生後3か月…親のエサにも興味(八木山動物公園)

仙台市の八木山動物公園にホッキョクグマの双子の赤ちゃんが生まれて、20日で3か月となります。
最近では、母親のエサに興味を示す様子が見られるなど順調に成長しています。

3月5日に公開された生後75日の映像です。
体をピッタリ寄せ合い仲良くじゃれあうホッキョクグマの双子。
ふわふわの毛と丸みを帯びた体は、まるでぬいぐるみのようです。

八木山動物公園の人気者カイとポーラとの間に、双子の赤ちゃんが生まれたのは去年12月20日のことでした。

ホッキョクグマの赤ちゃんは600~700グラムと未熟な状態で生まれてくるため、大きく成長するのが難しく、ポーラも過去3度の出産では赤ちゃんはいずれも生後間もなく命を落としていました。

今回、飼育員たちは生後3日間は24時間体制で親子の様子を観察。
ポーラの大きな体で赤ちゃんを踏んでしまわないか、冷や冷やしながら食い入るようにモニターを見つめたそうです。

ポーラはエサを食べずに、夏から秋にかけて蓄えた脂肪を少しずつ消費しながら、身を削って子育てをしました。
授乳の回数は、双子のため通常の2倍、1日で100回以上に及んだこともー。

そのかいあって順調に大きくなった双子の赤ちゃん。
2か月半で体重は約13キロまで増え、体長は89センチになりました。

少しずつ性格の違いが出てきたそうです。

仙台市八木山動物公園・猛獣班 髙橋一斗さん
「1頭は遊び好きでもう片方にタックルを仕掛けたり、もう1頭はちょっとおとなしめではありますが、総じて2頭とも元気に動いている、元気に遊んでいます」

最近は、母乳以外にポーラが食べているエサにも興味を示し始めました。

仙台市八木山動物公園・猛獣班 髙橋一斗さん
「ちょっとずつ母親のイモや食パン、肉も噛み切れないですが、細かくそぎ取っている行動が見られます」

サツマイモや馬肉などのエサを食べ始めるようになると、体が一気に大きくなるということです。

双子のお披露目が待ちどおしい今、園内のグッズショップではー。

白壁里沙子アナウンサーリポート
「赤ちゃんの誕生を記念して、3月8日からこちらのショップで販売しているのがホッキョクグマの赤ちゃんグッズ。初日は午前中のうちに売り切れたそうです」

2頭そろってつぶらな瞳でこちらを見つめるポストカードに、缶バッジやマグネット。
誕生を記念して作られたグッズが人気を集めています。
全てスタッフの手作りだそうです。

仙台市八木山動物公園・山田久琳さん
「ゴールデンウィークが一番混雑するんですけど、それに並ぶくらい行列もできたりして。関東はもちろん遠い方だと関西から来てくれた方もいて、反響を感じます。缶バッジなど身に着けられるものも多いので、普段から側に置いて可愛さを日々味わっていただきたい」

現在グッズになっているのは生後63日=初めての健康診断の際に撮影されたものですが、今後、成長過程で撮影できた写真を使い種類を増やしていきたいということです。

八木山動物公園では、今後は双子の赤ちゃんが運動場など外に出る練習を始め、5月~6月の一般公開を目指すということです。

そして、八木山動物公園は、双子の性別について毛を採取してDNA検査をした結果1頭がオス1頭がメスと、19日に発表しました。

最終更新日:2025年3月19日 18:43