【復興支援】「能登半島地震」の被災地 石川・輪島市の伝統工芸品「輪島塗」の展示販売会 今も「輪島塗」の制作を再開できていない職人が多い(仙台市の百貨店)
安斎アナウンサーリポート
「きょうから始まった輪島塗展。カラフルなお椀などもあります。このように、作品は手に取ることができます。職人さんの熟練の技をじっくりと堪能することができます」
会場には、輪島市内にある4つの輪島塗の漆器店の作品 約500点が展示されている。
輪島塗は、1千年の歴史を持つと言われ、国の重要無形文化財にも指定されている。
しかし、「能登半島地震」で大きな被害を受け、現在も輪島塗の制作を再開できていない職人が多いという。
輪島塗の職人・桐本 拓ニさん
「2階建ての建物が1階建てになるほどぺしゃっとなって、そこでもし仕事をしていたら僕も今ここにはいない。こういう風に展示会ができるのが今一番幸せです」
この作品は地震で被害を受けた部分を補修し、そのままデザインとして残した。
輪島塗の職人・桐本 拓ニさん
「かわいい猫ですが、ここに深い傷があったけれども、深い傷の部分に 猫を描くことで商品になればと 思い震災後に蒔絵を付けてきました」
この展示販売会は5月8日まで開かれ、売り上げの一部は輪島塗の協同組合に寄付されるという。