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【女川】3月11日、女川の海に祈った人々の思い「みんな元気で頑張ってるよ、心配ないからね」

2025年3月15日 14:30
【女川】3月11日、女川の海に祈った人々の思い「みんな元気で頑張ってるよ、心配ないからね」
女川町は東日本大震災で高さ約20mの津波に襲われ、町内にあった住宅のうち7割が流出した。
また、死者は615人(震災関連死を含む)、行方不明者は257人となり、住家は全壊が2,924棟、半壊が349棟の被害があった。

復興に向けて女川の人たちが進んだのは、「防潮堤のない、海が見えるまちづくり」。
住宅地を安全な高台に移し、JR女川駅を中心に「にぎわい拠点」として商業・観光施設が整備された。

3月11日の朝、震災遺構・旧女川交番には、日の出とともに写真を撮りに来ている男性がいた。
旧女川交番は大津波の引き波の威力により基礎部分の杭が引き抜かれ、横倒しになったと考えられている。

男性は、震災翌日から写真を撮り、いまも毎年撮り続けているという。「この光が希望の日の出になればいいな。少しでも風化しないように撮り続けていきたい」と話した。

午後2時46分には、海に向かって人が集まり、黙とうが捧げられた。

父親がいまだ見つかっていない女性は、「あの当時のままの気持ち、なかなか忘れられない。みんな元気で頑張ってるよ、心配ないからね」と父親に伝えた。

最終更新日:2025年3月15日 14:30