震災から14年。
記憶と教訓をつなぐ取り組みは若い世代や移住者など、その立場で行われています。
「知らないから、伝えたい」、宮城・気仙沼市の伝承館で語り部をする中学生のメッセージです。
語り部をする中学生・三浦さん
「先生方の訓練を生かした柔軟な対応が、書類や生徒の命を守ったと思うと、私も学校の訓練にこれまで以上に真剣に取り組んでいきたいと改めて感じます」
この場所で語り部をしているのは、14年前は生まれていなかった2人の中学生。
あの日の記憶をつなぎます。
「知らないから、伝えたい」
気仙沼市・階上中学校の1年生、三浦 卯楽さんと熊谷 華怜さんです。
語り部をする中学生・熊谷さん
「校舎は東日本大震災で津波の被害を受けましたが、できる限りそのままの状態で津波の脅威を伝える施設として保存しています」
震災当時、ここは気仙沼向洋高校の校舎として使われていました。
校舎の4階まで津波が押し寄せたこの場所で、語り部として活動する中学生の2人。
震災のことは家族から伝えられてきました。
熊谷 華怜さん（13）
「車とかも流されて水も通らないし大変だったという話はよく聞いた」
三浦 卯楽さん（13）
「記憶はないけど、話を聞いて命の大切さを改めて感じることができた」
この場所では、6年前から地元の学生が語り部活動をしています。
2人も、その姿を目に焼き付けてきました。
三浦 卯楽さん（13）
「（語り部をする）先輩方の姿を見ていて、かっこいいと思っていたので、私も挑戦してみようという気持ちから語り部に参加しました」
学校生活や部活動の傍ら、2人は震災について学び、それを語り部活動につなげています。
来場者（福島から）
「まだ生まれていなかったということで、ここまで調べるのに大変だったと思う。一生懸命やってくれたのでわかりやすかった」
来場者（東京から）・
「100％絶対（津波が）来ないとは限らないことが分かった。（Q語り部の中学生はどうだった？）すごいかっこいい。自分もそういう風になってみたいと思った」
学ぶことは、つなぐこと。
熊谷 華怜さん（13）
「震災のことについて調べたり、学校の授業で深く知ったりすることを意識して、これからの語り部活動に生かしたい」
三浦 卯楽さん（13）
「経験してないからこそ、経験した人の話を素直に受け入れられる。そこから考えたことも語り部として話せる。これまで以上に震災のことを知って伝えていくことを、続けていきたい」
