数々の詐欺を未然に防ぐ手腕から“阻止の匠”として知られるお笑い芸人山内健司さんの弟、山内剛さんのもとをあの俳優が訪れました。

松江市のコンビニエンスストアを訪れたのは、俳優の杉良太郎さんです。杉さんは7年前から警察庁の「特別防犯対策監」に委嘱されていて、3月13日は警察庁幹部の立場で、お笑い芸人かまいたちの山内健司さんの弟、山内剛さんが店長を務める店舗を視察しました。

山内 剛さん
「現金の代わりになるもの、こういったものをご高齢の方が買われてそれを相手方に教えてしまって、それをそのままとられてしまうというのがうちで起こる特殊詐欺です」

山内さんは客への積極的な声掛けによりこれまで9件の特殊詐欺を防いでいます。警察からは“阻止の匠”に認定されています。

全国的にも頻発している特殊詐欺。島根県では去年1年間で78件の被害が発生し、被害総額は約1億4900万円にのぼります。

そこで山内さんの店舗では高齢者がプリペイドカードを購入しようとする際には特に気を付けていることや、レジで簡単なアンケートに答えてもらうことで被害を防いできたと説明を受けるとー。

杉 良太郎さん
「感謝状では足りない。表彰したいと思います。またお送りいたしますので」

警察庁から直々に表彰状を送ると宣言しました。

杉 良太郎さん
「コンビニの店長じゃないです。所轄署の担当が話しているような雰囲気を受けます。自分の店から被害者を出したくないという思いが強いんだと思います」

Q.兄に報告した？

山内 剛さん
「報告はさせていただきました。今回ばかりはうそやろ？って信じられなかったみたいで今までやってきたことが間違いじゃなかったと一段と感じました」

警察庁では松江市にこのような店舗があると知ってもらったうえで、警察と民間で協力して全国で水際対策を強化していきたいとしています。