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めざせ富谷の名物に!採れたてのはちみつでスイーツやお酒、キッチン用品も<宮城県>

2024年5月23日 19:06
めざせ富谷の名物に!採れたてのはちみつでスイーツやお酒、キッチン用品も<宮城県>

ハチのエサになる蜜が採れる花が県内では春と秋に多く咲くことから、今、はちみつが今年最初の旬を迎えている。
はちみつの特産品化の取り組みやハチの巣素材を活用したキッチン用品を取材した。

最初に訪れたのは富谷市役所。その屋上に養蜂箱が置かれていた。

富谷市長
「今年で8回目の初採蜜式を迎えることが出来ました。みなさんとともに初採蜜。ハチミツを味わいたいと思います。」

富谷市では2017年から市民と協力して養蜂に取り組む「とみやはちみつプロジェクト」を行っていて先週、今シーズン初めての採蜜が行われた。

遠心分離機をブルグル回すと…トローリとしたハチミツが出てきた。

食べた人
「おいしい」
「うん!おいしいです」

富谷市長
Qなぜ始めた?
「富谷は元々ブルーベリーが特産品でした。ブルーベリーと言えばスイーツ。 富谷を地方創生、スイーツの町づくりの柱に位置付けた。スイーツと言えばハチミツということでプロジェクトを立ち上げた」

今シーズンは少なくとも300キロの収穫を見込んでいて採取したハチミツは瓶詰にして市内の洋菓子店などに販売する。

とみやはちみつプロジェクト

こちらはハチミツとラム酒が香る大人のショコラ。
さらにハチミツをたっぷりかけたブルーベリーのジェラート。
市を挙げて売り出し中だ。

市内の観光施設「とみやど」にはハチミツ専門店も。
ハチミツを主な原料にしたお酒を販売している。

中西涼アナウンサー
「はちみつというとスイーツのイメージだがお酒?」

エイトクラウンズ メイナード・プラント代表
「世界で一番古いお酒と言われているミード酒」

ミード酒とはハチミツに水と酵母菌を加え発酵させて作る醸造酒で、食前酒やカクテルとしても楽しまれている。

世界で一番古いお酒と言われているミード酒

中西涼アナウンサー
「飲んでしっかりお酒を感じますねあとからほんのりはちみつの甘さがくる見た目はワインに似ていて味わいも近いかも」
エイトクラウンズ メイナード・プラント代表
「口当たりがワインっぽい感じがするんですけど日本酒酵母で作っているので渋みも酸味もしっかりあってとても上品な飲み物」

店の代表のメイナードさんは実は人気ロックバンドモンキーマジックのメンバーだ。

エイトクラウンズ メイナード・プラント代表
「ツアーで飛行機に乗って機内誌を読んでいて、目に留まったミードを作ろうと。富谷はとても緑が多くて樹の花の種類がたくさんある例えばアカシア、桜とても美味しいはちみつができるすごくフローラルでお酒の香りとして印象深い」

一方、こちらは丸森町の工房。
ハチが巣を作る際に生み出す蜜蝋は古くからロウソクなどに利用されているが、こちらでは私たちの生活に欠かせないあるキッチン用品を作っている。

蜜蝋は町内の養蜂園から仕入れたもので樹脂と植物油を加えた後、布に薄く均一に塗っていく。
出来上がったのは可愛らしい絵柄をあしらったミツロウラップ。

蜜蝋から作ったミツロウラップ

中西涼アナウンサー
「布を使っているのでやはり一般的なラップよりも頑丈なのが分かります。では包んでいきます。手の感覚が蜜ろうを使っているからかしっとりとしている。数秒握ると密着して保存できるということです。」

マメムギモリノナカ 山下久美 代表
「自然界に食品を保存できるものが自然に存在しているということに感動して自然の力ってすごいなと思って皆さんに紹介したいと。プラスチックラップを捨てるのがもったいないと思っていた人たちがたくさんいたので洗って繰り返し使えるものを使えることが嬉しいとか声をもらいます 」

繰り返し使える丸森町のミツロウラップ。そして富谷市のハチミツの瓶詰は共にふるさと納税の返礼品にも選ばれている。

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