女川原発2号機の再稼働差し止め訴訟 11月27日控訴審判決へ<仙台高裁>
宮城県石巻市の住民グループが東北電力を相手取り「避難計画に実効性がない」などとして女川原発2号機の再稼働差し止めを求めている裁判の控訴審が結審し、11月27日に判決が言い渡されることになった。
17日の裁判で住民側は「原発事故は起こり得る。今の避難計画には不備があり実効性が無く住民の安全が確保されていない」などとして改めて再稼働の差し止めを求めた。
これに対し東北電力側は「一審と同じ論理を採用するべき」として棄却を求めた。
一審の仙台地裁は「住民側は事故発生の具体的な危険を立証していない」などとして訴えを退け、原告の住民側が控訴していた。
女川原発2号機は今年9月頃の再稼働を予定しており、原告団の原伸雄団長は裁判後の会見で「再稼働前に判決を得られなかったのは極めて残念だが裁判官の良識に期待している」と述べた。