【中継】今年の仕上がりは?「竹ン芸」稽古大詰め 竹のてっぺんで白ギツネが秋空に舞う伝統神事《長崎》
※くわしくは動画をご覧下さい
【NIB news every. 2024年10月11日放送より】
長崎市の若宮稲荷神社では、今月14日と15日、白ギツネが秋空に舞う伝統神事の「竹ン芸」が行われます。
今週に入って毎日行っている稽古の様子を中継でお伝えします。
長崎市伊良林の若宮稲荷神社に来ています。
長崎くんちが終わると 秋が深まり涼しくなると言われていますが、まさにその通りの気候になってきましたが、ここ伊良林地区だけは、まだまだ熱い!
今月14日、15日に実施される秋の大祭に向けて、「竹ン芸」の稽古が大詰めとなっています。
200年以上前から伝わる郷土芸能「竹ン芸」。
境内に設置された10メートルほどの高さの竹の上で、神社の使いである“男狐” と ”女狐” が、祭囃子にうかれて遊び戯れる様子を表現していて、国と市の無形民俗文化財にも指定されています。
10メートルほどの高さの竹の上にもかかわらず 命綱もつけず、手に汗握る妙技を次々と披露していきます。
並んでいる3本の竹のうち、1番短い竹では、小学生までの子どもたちが演じる「子狐」が技を披露します。
竹ン芸保存会の後藤 清輝会長にお付き合いいただきます。
竹の上に上がった2匹の狐は、両扇、横一文字と横大文字など、技を披露。
切り出した竹のしなりを保持できるのは1週間ほどなので、稽古も毎年 祭り寸前の1週間だけ集中して行っています。
妙技のクライマックス ”天の逆鉾” をはじめ、見ている側もハラハラするほどアクロバットな動き。ひとつひとつの動きを稽古で確認していくそうです。
今年は初日が祝日でもあるため、14日も15日も多くの見物客が訪れることが予想されています。
若宮稲荷神社では、祭りに向けて 竹ン芸の御朱印やお守りの頒布も行われています。
おととしから頒布されている御朱印は、男ギツネと女ギツネが技の一つ「扇」を披露する様子が描かれています。
また 今年初登場のお守りは、緑、赤、黄の3色で、それぞれ健康運、仕事や勝負運、金運の願いが込められていて、今月末まで 数量限定で用意されています。
「竹ン芸」は 14日に2回、15日に3回披露されるということです。