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高校生「手作り料理で高齢者おもてなし」諫早農高で30年続く地域住民との食卓囲む交流活動《長崎》

2024年7月6日 14:00
高校生「手作り料理で高齢者おもてなし」諫早農高で30年続く地域住民との食卓囲む交流活動《長崎》

高校生が高齢者と食卓を囲む活動が30年目を迎えました。

県立諫早農業高校の生徒が、手作りの昼食を高齢者のもとに届け、交流しました。

諫早農業高校では生活科学科の生徒が1995年から年に8回、高齢者に手作りの昼食を届ける活動を続けています。

この日のメニューは、ちらし寿司やナスの煮物など4品。

ナスや卵は、学校の農場で採れたものです。

(諫早農業高校3年 梶原 里奈さん)
「ちらしずしの具材が多くて大変だった。ちょっと薄味にしている」

完成した料理は、学校の近くに住む高齢者のもとに届けます。

(生徒たち)
「こんにちは」

81歳の園田 昭代さんは、6年ほど前から生徒たちの訪問を受けています。

感謝を気持ちを込めた手作りのリースをプレゼントし、昼食の準備をする生徒たち。

きれいに盛り付けられた4品が食卓に並びました。

(園田 昭代さん)
「いただきます。あらっ、おいしそう」

作ってくれた生徒たちと一緒に昼食です。

(園田 昭代さん)
「おいしい。お寿司も酢の加減もいい。自分で作ると少し辛くなったりするけれど」

1人暮らしの園田さんにとって、高校生と一緒に食べるお昼ご飯は格別です。

(園田 昭代さん)
「(いつもは)1人で寂しくご飯を食べるけれど、こんなに来てくれる。楽しみにしている。今度はお芋の料理を作ってきて。体にもいいし」

将来、看護や福祉の道に進む生徒たちにとっても、貴重な経験となっているそうです。

(諫早農業高校3年 大瀬 愛瑠さん)
「園田さんみたいに、めっちゃおいしいって言ってもらえるのが、とてもうれしい」

学校では今後も活動を続け、地域とのつながりを深めていきたいとしています。