“女性がキラキラ輝ける場を作りたい” 女性育成イベントに取り組むフリー准看護師の挑戦《長崎》
フリーランスの准看護師として働く傍ら、思いを語り合うサークルを立ち上げた女性を取材しました。
長崎で女性が輝ける挑戦を。家族の死を乗り越え活動しています。
(准看護師)
「腰や足の痛みはどうですか」
(患者)
「全体的に痛みはある」
声を掛けながら丁寧に処置をする 荒木 愛梨さん 37歳。
准看護師として日々、患者の命と向き合っています。
(荒木 愛梨さん)
「些細な変化とか異常などを見逃さないようにということと、患者と信頼関係を築くことを一番に考えています」
そして…
(荒木 愛梨さん)
「疲れた?」
3人の子どもを育てるシングルマザー。
(荒木 愛梨さん)
「ママのことどのくらい好き」
(次女)
「いっぱい」
家族で過ごす何気ない日常が、かけがえのないひと時です。
(荒木 愛梨さん)
「とても充実している 毎日。人生悔いがないというくらい、充実している」
荒木さんは長崎市出身。
高校を卒業後、19歳で結婚し、元夫との間に長男の獅音さん、長女の梨音さんをもうけました。
幸せな日々を過ごしていましたが23歳の時、人生の転機となる出来事が…。
(荒木 愛梨さん)
「ここに妹の遺影が飾ってある。いつもここから見守ってくれています」
最愛の妹・優梨亜さんの死。
希少疾患の「慢性活動性EBウイルス感染症」にかかり、診断からわずか3か月後、多臓器不全で亡くなりました。
15歳でした。
今でも思い出すと涙がこみ上げてきます。
(荒木 愛梨さん)
「もう意識消失で、呼吸ができない状態から始まった。妹の携帯を見返したら “身体がだるい” とか “きつい” とか、そういう言葉が母に送られていた」
深い悲しみに暮れる中、荒木さんの心の中に芽生えた、ある思い。
(荒木 愛梨さん)
「健康で普通に過ごすのが当たり前と思っていたんですけど、いつどうなるかわからないと初めてその時わかって。
その時その時を一生懸命、全力で楽しもうと。私が誰かに勇気とか希望とか、元気を与えられたらいいと思いました」