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「目で見て感じて教訓に」雲仙普賢岳の大火砕流からまもなく33年  “定点”で清掃活動《長崎》

2024年5月14日 20:30
「目で見て感じて教訓に」雲仙普賢岳の大火砕流からまもなく33年  “定点”で清掃活動《長崎》

雲仙普賢岳の大火砕流から33年を迎えるのを前に、報道関係者が取材にあたっていた「定点」の清掃作業が行われました。

(雲仙岳災害記念館 杉本 伸一館長)
「自分の目で見て、ここがどういうところかを感じてもらって、それを教訓にしてほしい」

清掃作業は噴火災害の発生当時、多くの報道陣が取材の拠点としていた「定点」周辺で行われました。

1991年6月3日に起きた大火砕流では「定点」で取材していた報道関係者や、警戒にあたっていた地元消防団ら43人が犠牲に。

「定点」は長年手つかずとなっていましたが、被災から30年の2021年に慰霊と、災害を学ぶ場にしようと保存整備が行われました。

この日は、県の内外の報道関係者ら約60人が作業に参加して、地元の関係者から当時の様子などの話を聞いたほか、午後からは新聞労連が主催するシンポジウムも行われ、災害報道のあり方と継承について考えました。

大火砕流から33年となる来月3日には、島原市などで追悼行事が行われる予定です。