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「不老長寿や財産」を象徴するヘビ “巳年” におすすめの蛇にまつわるパワースポット巡り《長崎》

2025年1月20日 6:45
「不老長寿や財産」を象徴するヘビ “巳年” におすすめの蛇にまつわるパワースポット巡り《長崎》

今年の干支にちなんで『ヘビ』にあやかる、おすすめのパワースポットを巡ります。

一つ目のパワースポットは、雲仙市吾妻町から。

田園地帯の川沿いに立つ「水分(みくまり)神社」です。

どんな神社なのか?。地域の神職に話をうかがうと…。

(水分神社(温泉神社) 藤田裕子 権禰宜)
「普通 狛犬は犬やキツネなんですけども、この水分神社の狛犬は『ヘビ』なんです」

社殿へと続く階段の左右には、守り神のように鎮座する2匹のヘビが祀られています。

誰が奉納したのかは記録がないということですが、江戸時代までは小さな祠があっただけだと伝わっているそうです。

(水分神社(温泉神社) 藤田裕子 権禰宜)
「水分神社というのは、水の神様。水の近くにいるということから、水と関係があると “ヘビ” はとらえられている」

神社の奥には、神様を祀った古い石の祠があり、その側面に刻まれた「雨乞」の文字が読み取れます。

(水分神社(温泉神社) 藤田裕子 権禰宜)
「日照りが続き “雨を降らして下さい” とお参りしていたら、それをよく聞き届けて下さったということで、だんだん皆さん方が信仰するようになった」

水の神様として「蛇神社」や「お川様」と呼ばれ、氏子たちから親しまれてきた「水分神社」。

さらに こんなご利益も…。

(水分神社(温泉神社) 藤田裕子 権禰宜)
「水分神社(みくまり)がなまって “みこもり”になって、“子守り” が子どもの成長を見守るというふうにつながってきた。
ヘビの脱皮も次から次に脱皮して再生していくことが、子どもの成長につながっていくと考えられる」

『狛蛇』が見守るのは、地域の豊かな水と子どもたちの成長でした。


今年の干支にちなむ『ヘビ』は、脱皮して成長する姿や、その強い生命力から「不老長寿」を象徴する生き物。

“神の使い” としても、信仰されてきました。

2か所目のパワースポットは、雲仙市小浜町の「諏訪の池」。

江戸時代に造られた「ため池」で、池のほとりには「諏訪神社」が建っています。

ただ、神社にヘビが祀られている様子はありません。

〔※絵本「おばまの民話」より「お諏訪の白玉」〕

むかしむかし、島原に 杏庵 という若い医者が住んでいました。

ある日、杏庵が諏訪の池で白い蛇を助けると次の年、杏庵のもとに美しい娘があらわれます。

ほどなくして2人は夫婦となり、子どもをもうけますが、娘の正体が諏訪の池の白蛇だとわかると、娘は「白い玉」を杏庵に渡して姿を消してしまいます。

泣きやまない子どもに「白い玉」をしゃぶらせると、すぐに泣きやんだそうで、元気にすくすくと育ったといいます。

言い伝えでは、島原に天変地異を引き起こしたのち、美しい湧水の町に変えたともいわれる『諏訪の池の白蛇』。


その力にあやかる、お守りもあります。

(諏訪神社 進藤喬薫 宮司)
「白蛇の白玉をモチーフにしたお守りで、幸運と金運のお守りになります」

また、新春限定の御朱印には、銀箔の白蛇がデザインされています。

(諏訪神社 進藤喬薫 宮司)
「今年はヘビが脱皮して新たな姿となるように、心機一転、大きな成長をする年になってほしい」

最終更新日:2025年1月20日 6:45