島あげての大応援!「センバツ初出場の壱岐高校」 夢の大舞台で強豪校から2点奪うも初戦敗退《長崎》
夢の大舞台での初戦に、島をあげて大きな声援が送られました。
春の選抜高校野球大会、21世紀枠で初出場の「壱岐」が1回戦に臨みました。
県勢初の21世紀枠での選出で、甲子園春夏通じて初出場の「壱岐ナイン」。
部員21人全員が “壱岐島の出身” です。
甲子園球場から500キロ以上離れた地元からは、島民がエールを送ります。
商店街では、試合に合わせて休業する店も…。
(島のヘアーサロン)
「お客さんは朝から来るが、きょうは静か。相手は強いところだけど、選手が一生懸命、精一杯 頑張ってくれれば、もしかしたら勝てるかもしれない」
(島のスポーツ店)
「みんな(甲子園に)応援に行っているから、(人が)少ない。行進とかを見ても、皆さん頼もしくてワクワクする」
(島民)
「小さな島から名誉なこと。めったに無いことだから応援しますよ!」
(荒木 陸 記者)
「壱岐のパブリックビューイング会場です。島内からたくさんの人が応援に駆けつけています」
パブリックビューイング会場に集まったのは、約180人。
(島民)
「行きたかったが、仕事の都合もあって。せめてここで応援できたら」
(野球少年)
「僕も(甲子園のマウンドに)立ってみたいなと思う。
1勝でもしてほしいので、頑張ってください」
(島民)
「対馬出身だけど、対馬は同じ離島で対馬島民も応援していますよ。“壱岐っ子魂”で(がんばれ)」
(島民)
「のびのびと 悔いの無いプレーをして、壱岐高校の名前を全国に轟かしてほしい」
迎えた壱岐ナインの夢舞台。
初回、守備についた壱岐は東洋大姫路に連打を浴び、1アウト1、2塁のピンチ迎えますが、エース浦上投手が後続を打ち取り無失点。
好スタートを切ります。
その裏の壱岐の攻撃。連続フォアボールと送りバントなどで 2アウト2、3塁と先制のチャンスを作ると、5番の山口選手!。
1、2塁間を破るライト前タイムリーで、ランナー2人が生還。
壱岐が優勝候補からいきなり2点を奪います。
パブリックビューイング会場に集まった島民も大喜び。
しかし 4回に1点を返されると、続く5回表にも連打で同点に追いつかれてしまいます。
その後も3連打を許すなど、一挙5点を奪われ逆転されます。
反撃に出たい壱岐は6回裏、エラーとデッドボールで2アウト2塁、3塁と追加点のチャンス。
ここで先制打を放った5番山口選手を迎えますが…。
惜しくも三振に倒れ、追加点とはなりません。
初出場で最後まで粘りを見せた壱岐でしたが、結果は2対7で敗れ、聖地での初白星を挙げることはできませんでした。