人の往来が多くなる年末年始を前に… 緊急事態に備えて複合施設でテロ対策訓練 鳥取県倉吉市
人の行き来が多くなる年末年始の時期。特に人が多いと予想される複合施設での緊急事態に備えようと、鳥取県倉吉市で10月24日、テロ対策訓練が行われました。
~訓練の様子~
被疑者役
「この建物爆破してやろうかな、全員ぶっ殺してやるからな」
職員
「倉吉未来中心です。今、アトリウムを爆破すると言ってナイフを持った方が暴れております。至急出動お願いいたします」
建物を爆破するなどと叫ぶ不審者を、職員が通報しています。これは、鳥取県倉吉市の多目的ホールで行われたテロ対策訓練です。この訓練は近年、不特定多数の人が集まる施設で無差別な殺傷事案が起きていることや、年末年始の時期は人の往来が増えることを受けてテロ対策を講じるため行われました。
訓練では被疑者が現場から逃走すると、職員らは施設利用者の誘導を開始。一方、車で逃走した被疑者を警察官がパトカーに乗って追跡、追い詰められた被疑者が車から降り、刃物を取り出して暴れ出すと、警官が隙をついて刃物をはたき落とし、制圧していました。
警察官
「14時27分!銃刀法違反で現行犯逮捕!」
その後、現場の不審物の除去なども実施されました。
鳥取県倉吉警察署 田口 誠 警備課長
「いつ、どこでテロが発生するかわかりません。関係機関の方々と連絡を取りながら、テロの未然防止、対処能力の向上に努めてまいりたいと思います」
多目的ホールの職員や警察官など約20人が参加した今回の訓練。人の往来が多くなる時期を前に、警戒を高めていました。