女子柔道・阿部詩選手が卒業式にサプライズ登場 「着実に歩んでいけば必ず輝く未来が待っている」 鳥取県南部町の中学校卒業生にエール
山陰両県では連日、多くの学校で卒業式が行われています。鳥取県南部町の中学校では、卒業生を送り出すため、あるサプライズが用意されました。登場したのは、あの世界的な選手です。
鳥取県南部町の法勝寺中学校の卒業式。57人の生徒が3年間のまなびやでの生活を終え、3月11日旅立ちの日を迎えました。式では卒業生代表が家族や在校生教員に感謝の言葉を述べていました。
卒業式が終わり。ここで卒業生が退場するはずでしたがー。準備されていたのは卒業生へのサプライズ。ステージに現れたのは、東京オリンピック・女子柔道の金メダリスト阿部詩選手。パリオリンピックで金メダルを逃した体験も踏まえて卒業生にはなむけのエールを贈りました。
阿部詩 選手
「どうしても立ち直れない時が、皆さんにもたくさんあると思いますけど、私が一番いつも心に刻んでいる言葉は、”千里の道も一歩から”。近道は絶対ないので本当に一歩、一歩着実に歩んでいけば必ず輝く未来が待っていると思うので」
卒業生は、阿部詩選手と記念撮影を行うなど会場は思わぬ出会いに盛り上がっていました。
卒業生
「めっちゃびっくりしました。感動しました」
「”千里の道も一歩から”という言葉が、一番響きました。勇気をもらいました」
「サプライズも感動しました。(響いたことは)”立ち上がる”ことです。頑張って粘り強く生きたい」
別れ、そして旅立ちの日。サプライズも用意されたかけがえのない卒業式となりました。卒業生は、大きな拍手の中、阿部詩選手の心の込もったメッセージを胸に3年間、苦楽を共にしてきた思い出深い学び舎を後にしました。