×

「インバウンドが増えてくるといいと思います」 モニターツアーでタイのインフルエンサーなどが食や自然を堪能 鳥取県伯耆町

2024年2月7日 18:47
「インバウンドが増えてくるといいと思います」 モニターツアーでタイのインフルエンサーなどが食や自然を堪能 鳥取県伯耆町

コロナ禍が明け、インバウンド観光客誘致に向けて鳥取県伯耆町では、タイのインフルエンサーなどを招いたモニターツアーが行われました。

2月6日、タイのインフルエンサーなど6人が、雪に覆われた大山の桝水高原の提灯でライトアップされたかまくらを楽しみました。タイでは、雪がほとんど降らないため、貴重な体験となりました。

Q.かまくらの中はどうですか?
ツアー参加者
「外よりかなり暖かいです。雪は崩れて落ちないのが不思議です」

このモニターツアーは、タイで飲食店を展開している鳥取県伯耆町の観光関連の企業が観光庁の事業の一環として企画したものです。コロナ禍明けのインバウンドで、タイからの誘客を目指して大山周辺の観光地を中心にした2泊3日のツアーを実施しました。6日の夜は、地元の生産者と交流しながら白ネギやブロッコリーなどの食材を生かした特別メニューの夕食会も行われました。タイのインフルエンサーは、さっそく試食しながらSNSで情報を発信していました。

タイのインフルエンサー
「初めて来る町で、県でいろいろな場所に行って、人のあたたかみを感じて、おいしいものを食べられて感動です」

「大山が一番の魅力と思います。今回は、冬の大山を見たので春夏秋と違った色をした大山を見てみたいです」

鳥取県伯耆町 森安保 町長
「(地元の)魅力を感じていただきながらいろいろな所に行って、インバウンドが増えてくるといいと思います」

また、モニターツアー最終日となった7日は、ツアー参加者や観光関係者などが参加し、タイからの観光客誘致を目指したイベントが行われました。タイに20年間住み、日本を紹介する番組を手がける佐野ひろさんはー。

佐野ひろさん
「今あるものをどう伝えれば、タイの人の心に響くかを考えた方がいい」

また、佐野さんは「地元の観光地を特別に開発しなくても、ありのままの素材で心をつかむ観光アピールも必要」や「SNSなどで地元の魅力発信にも力を入れてほしい」などと話していました。

参加者
「(誘致客を)タイにしぼり込むってすごくいいんじゃないかなと思います。観光客を誘致するにはタイをもっともっと知らないと」

「できれば田舎の味を味わって帰ってもらえれば。食を知るのは、そこを知るために大事かなと思います」

ツアーを企画したエムケイ開発 河上貴一 社長
「地域と交流。タイの方と地域の方との交流を目的にして、今後1回、2回、3回と(ツアーを)続けていけたらいいと思います」

経済成長が著しいタイをターゲットに動き出した鳥取県伯耆町。自然豊かな大山や地元ならではの魅力的な食材を生かした独自のインバウンド対策が期待されます。