「起立、礼」 胸に名札を付け教室に集まったのは60歳以上の9人 学生時代を思い出しながら認知症予防をする体験型イベント 「楽しかった。竹馬の友ならぬ…老婆の友」 鳥取県鳥取市
学生時代を思い出しながら認知症を予防する体験型イベントが鳥取市で行われました。
10月16日、鳥取市鹿野町を訪れるとー。
「起立、礼。お願いします」
集まっていた9人の年齢は全員60歳以上。胸には、名札も付けています。
参加者
「こういう学園があるんで、面白そうで来てからのお楽しみってことで来てみました」
ここで行われていたのは、座学やワークショップを通して認知症予防につなげる学生生活再体験プログラム。その名も「オトナ学園」です。鳥取市のイベント会社が観光局と共同で企画したもので、高齢者を対象に学校という場所の懐かしさを感じてもらいながら人との交流を図ります。
交流が行われていたのは、廃校を活用したかつての教室。絵から動物の名前を想像する連想ゲームや5つの言葉の中から仲間外れの言葉を探すクイズに意欲的に取り組みました。
参加者
「60何年前の卒業生です。母校です。学ぶということはいいことだと思って」
午前の授業が終わると机をくっつけ、給食タイムです。懐かしい感覚を共有しながら参加者同士の距離も縮まったようです。
また午後には、地元の劇団員による演劇のワークショップも行われ、学校という場所に懐かしさも感じながら楽しんでいました。
参加者
「楽しいです。声をいっぱい出したので。汗も出ました。とても良い仲間です」
「小学校でこういう場所でみんなと一緒に習う、学ぶって言うことはね、楽しかった。竹馬の友ならぬ…老婆の友」
合同会社おもしろきこともなき世をおもしろく 谷口貴洋 社長
「なにか今日のことをきっかけに、物事を面白く違う方向から見たり、考えたりできるようになってくれるようになったら」
この認知症予防プログラムは、来年3月まで開催する予定です。