クマが活発になる春を前に 小学生がクマの正しい知識と対処法を学ぶ学習会 県は今シーズン、クマが人里に出没する可能性が高いと予測 島根県雲南市
全国的にクマの被害が問題となる中、クマの正しい知識と対処法を学ぶ学習会が1月28日、島根県雲南市の小学校で開かれました。
ツキノワグマについて学んだのは、雲南市にある阿用小学校の1・2年生15人です。実は去年12月、学校の近くの畑にクマの足跡が見つかりました。そこでクマが活発になる春までに生態を理解し、被害に遭わないための知識を身に着けようと、初めて学習会を行いました。
全国で問題になっているクマの被害。島根県によりますと、今シーズン、中国山地の西部ではエサとなる木の実が不作で、クマが人里に出没する可能性が高いと予測しています。実際に今年度の島根県内の目撃回数は1541件と過去最高で、去年10月には島根県浜田市三隅町で犬の散歩をしていた男性がクマに襲われ、足に軽いけがをする事例がありました。
学習会ではクマのエサとなる柿などを収穫して、出会わないようにすることなどを伝えました。そして、もし遭遇したときには、頭や腹を守るために防御姿勢をとるなどの対処法を学びました。
児童
「クマがいそうな場所とかに行かないようにしたい」
「なるべく会わないようにして、クマに出会ったら必ず防御姿勢をとる」
島根県東部農林水産振興センター 名生啓晃さん
「そもそもクマが山から下りてこないのが一番なんですけど、出てきている場合にも人の存在を知らせてあげることによって、クマの方から避けてくれることが多いかなと思います」
春になると若いクマが活発に活動するということで、阿用小学校では引き続きクマに警戒することにしています。