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災害時に停電になったら… まもなく台風シーズン 電気や水道などのライフラインが寸断された時の熱中症対策とは? 事前の備えや電気が使えなくても熱中症の危険度を示す「熱中症指数計」などを活用

2024年7月17日 18:50
災害時に停電になったら… まもなく台風シーズン 電気や水道などのライフラインが寸断された時の熱中症対策とは? 事前の備えや電気が使えなくても熱中症の危険度を示す「熱中症指数計」などを活用

梅雨も終盤ですが、まもなくやってくるのが台風シーズン。そこで必要なのが、大雨などでライフラインが途絶えた時の備えです。夏を迎える前に私たちができる対策を取材しました。

局地的にまとまった雨が降っている山陰地方。7月9日には、島根県松江市の一部で冠水するなど災害級の大雨となりました。そうした中、懸念されるのが電気や水道などのライフラインの寸断。中国電力によるの雨の影響で松江市では一時約400戸が停電したといいます。

災害時、もし停電になったら注意しなければならないのがー。

帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長 三宅康史 医師
「熱中症対策でエアコンや水分補給が必須になりますが、電気が来ない、エアコン・冷蔵庫が使えないとなると体を冷やせない、冷たい水分がとれなくなる」

被災時の熱中症。三宅医師によると、ポイントとなるのが水分補給と体を冷やすこと。水分補給については、夏場は多めにペットボトルなどの飲料水を常備しておき、クーラーボックスを活用して冷たい飲み物を飲める状態にするのが効果的だと言います。

さらに、電気が使えない中で体を冷やすためにはー。

カインズFC鳥取店 長谷依美さん
「電気が使えなくても使用できるものとしては、クールリングがある」

首に巻いて体温を下げるクールリング。水につけるだけで冷たくなり、熱中症対策グッズとしても売り上げを伸ばしているといいます。鳥取市のホームセンターには、経口補水ゼリーや握るだけで冷たくなる冷間パックなど災害時にも役立つ熱中症対策グッズが並んでいました。

また、暑さを数値として表してリスクを明確にすることも大切です。

エディオン新鳥取本店 平尾修司さん
「温度の表示が快適ゾーンや熱中症注意といった表記があり、一目でわかるようになっています」

鳥取市の家電量販店には気温や湿度など、熱中症のリスクを表す「熱中症指数計」がずらり。災害時、電気が使えなくても熱中症の危険度を示せるため、水分補給など予防行動への目安になるといいます。

帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長 三宅康史 医師
「まずは命を守ることが大事。自宅にいる場合は停電や食事がないことに備えて準備をしておくこと」

非常時だからこそ必要になる適切な熱中症の対策。防災と暑さ対策、それらの準備をいま一度考える必要があります。