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阪神・淡路大震災の被災者自身がシャッターを切ったリアルな日常 震災の記憶を風化させない…当時の様子を記録した写真展 島根県出雲市

2025年1月16日 17:02
阪神・淡路大震災の被災者自身がシャッターを切ったリアルな日常 震災の記憶を風化させない…当時の様子を記録した写真展 島根県出雲市

1月17日で阪神・淡路大震災から30年。島根県出雲市では震災の記憶を風化させないよう、当時の様子を記録した写真展が開催されています。

同級生の遺影をもって写真に写る子どもたち。壊れた建物の前にテーブルを置き食事をする家族。30年前の1995年に発生した「阪神・淡路大震災」の当時の様子を記録した写真です。

島根県出雲市のひかわ図書館には、甚大な被害を受けた兵庫県芦屋市の発災直後の写真30点が展示されています。写真展の主催者で出雲市出身の高嶋敏展さんは当時、大阪の大学に通っていました。震災の1か月後には芦屋市を訪れ、ボランティア活動を始めました。写真を撮り、記録を残すよう依頼されていましたがー。

高嶋敏展さん
「ボランティアって僕らよそ者ですから、どうしても親しくはなるんだけど、心開いてもらえないっていう瞬間が多いんです。被災者自身が、レンズ付きフィルムで撮影した写真なので、被災された方の温度が伝わるというか、身近な人たちを捉えた写真が並んでいると思います」

現地でカメラを配り、被災者自身がシャッターを切ったことで映し出されたリアルな日常。30年たった今も色あせない記録として残っています。

訪れた人
「生の状況がその人の視点で撮ってて、すごく圧倒されるというか、これが現実なんだなと思いました」

高嶋さんは「いつ、だれの身に起こってもおかしくないこの出来事を30年という節目を機に、改めて自分事として考えてみてほしい」と話しています。この写真展は1月17日まで開催されています。

最終更新日:2025年1月16日 18:50