中国政府は17日、去年1年間のGDP＝国内総生産の伸び率を発表します。これを前に中国人の専門家が、政府が発表する数値の信頼性に疑問を投げかける発言を行い波紋が広がっています。

中国政府は17日に去年1年間のGDPの伸び率を発表しますが、中国政府が目標に掲げた「5％前後」の伸び率を達成できるかどうかが焦点となっています。こうした中、国有企業に所属する中国人の著名なエコノミストがGDPの数値に疑問を呈し、波紋が広がっています。

エコノミスト　高善文氏
「過去2～3年、公式の数字が5％前後にもかかわらず、私の推測では実際の数字は平均して2％前後ではないかと思う」

中国メディアによりますと、高氏のSNSはその後、凍結されました。この発言の翌週、「中国証券業協会」はエコノミストらに対し「前向きな役割」を果たすことを要求し、違反した場合は解雇の恐れがあると警告したということです。

中国経済に詳しい専門家は「中国で発表される数字がますます信じられなくなる」と懸念を示しています。