中国7~9月期GDP4.6%プラス、政府目標「5%前後」下回る 不動産不況で国が対策次々、景気回復は
中国のことし7月から9月までのGDP=国内総生産の伸び率は4.6%のプラスとなりました。
中国のことし7月から9月までのGDPの成長率は、去年の同じ時期に比べて4.6%のプラスで、前回に引き続き、今年の政府目標である「5%前後」を下回り、伸び率も前の3か月から減速しています。不動産不況が景気回復の重荷となっていて、先月から住宅ローン金利の引き下げや購入制限の緩和などの対策が次々と打ち出されています。
記者「北京郊外に建設中のマンションですが、住宅の購入制限が緩和されてから契約が相次いでいるといいます」
対策発表の後、北京郊外のマンションを訪れると、多くの客の姿が。日本円で一部屋1億円を超える値段にもかかわらず、成約済みを示す赤いシールが目立ちました。
不動産仲介業者「変化は大きい。政策により頭金が大きく減っている」
不動産の購入を検討「国が政策を打ち出して株式市場も活気を取り戻しているし、ますます(経済は)良くなると思う」
富裕層からは楽観的な声が聞かれましたが「対策は一時しのぎ」との見方もあります。また消費低迷も深刻で北京中心部の商業施設では空きテナントが目立ちます。本格的な景気回復には中国政府がより抜本的な対策を打ち出せるかが焦点です。