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「全面緊急事態」を想定 原発事故防災訓練を実施 島根県松江市

2023年11月8日 18:13
「全面緊急事態」を想定 原発事故防災訓練を実施 島根県松江市

来年8月に再稼働する島根原発2号機。11月8日、島根県松江市の医療機関では、原発で重大事故が発生したことを想定した避難訓練が行われました。

11月8日に行われた原発事故の発生を想定した避難訓練。訓練は、原子炉の冷却機能が失われ、原発から半径5キロ圏内の住民が避難を始める「全面緊急事態」を想定して行われ、県内の医療関係者など約30人が参加しました。

参加者は、原発から半径5キロ圏内のPAZ(即時避難区域)に暮らす在宅避難が困難な人の受け入れ準備や入院患者の転院に向けた患者情報の取りまとめ、さらに入院患者を誘導し、島根県江津市の医療機関へ避難させる手順を確認しました。

東部島根医療福祉センター 縄田 耕二 副院長
「実際は猛暑のときとか大雪のときが想定されます。そういう時にきょうのようなことができるかどうか、人員確保ができるかどうかが一番の問題です」

東部島根医療福祉センターは、人員の確保や重傷患者の素早い避難誘導など課題が残ったため、今後も訓練を重ね病院の避難計画をさらに充実させたいとしています。