あすから最大で10日間の大型連休が始まります。十和田湖では遊覧船の運航が始まり、観光客は春の装いに変わり始めた景色を楽しんでいました。

十和田湖遊覧船はきょうから運航が始まり、地元の人たちが観光客を見送りました。ことしも中山半島と御倉半島を巡る休屋発着便と、休屋と子ノ口を結ぶ便の2つのコースで1日12便が運航されます。恵比須大黒島や乙女の像を眺めながら進むと、雪が残る外輪山に囲まれた十和田湖が目の前に広がります。また緑色に色づき始めた木々の中にヤマザクラが咲いていて、訪れた観光客は春の装いに変わり始めた景色を眺めながらおよそ1時間の遊覧を楽しんでいました。

★観光客
「ゆっくりと大自然の中でいい感じです」
「きれいですねほんとうに、自然が豊かに残っていてこんなにきれいなところだとは思っていませんでした感激しました」

遊覧船を運航している十和田観光電鉄によりますと去年の乗客7万8,000人のうち外国人観光客は約1万人で、インバウンドはコロナ禍前まで回復しているということです。

★十和田観光電鉄　佐藤行洋社長
「十和田湖、いろんな意味で自然という部分で大変豊かなところですし休屋もだいぶ変わってきたというか、新しい魅力のある十和田湖・休屋になってきたのかなと思うのでそういう楽しみ方をしていただきたい」

十和田湖遊覧船は11月18日まで運航されます。

一方、津軽岩木スカイラインはきょう開通し岩木山の観光シーズンが幕を開けました。開通式でテープカットが行われたあと乗客11人を乗せた1番バスが岩木山8合目に向けて走り出しました。例年並みだった岩木山の積雪も3月と4月の気温が高く、雪解けが進んで高い所でも4メートルほどです。気温10度の8合目に到着した乗客たちは黄砂の影響もあってかかすんでいましたが日本海や白神山地を望む大パノラマを楽しんでいました。

★弘前市から
「カーブが多い岩木スカイライン来たくて景色も見たくて来ました」
★弘前市から
「かすみかかっていて遠く見えないのが残念ですけど良い感じですね」
★埼玉から
「パノラマはきれいだけども残念ながら黄砂でかすんでて　北海道まで見られなくて残念ですね」

8合目から9合目までのリフトは大型連休中の営業開始をめざします。山麓ではオオヤマザクラも楽しめる津軽岩木スカイライン。営業は11月中旬までの予定です。

こちらはまだ雪が残る八甲田の萱野高原です。ここに使われなくなった店舗を活用して新しく高原カフェ「ひょうたん茶屋」がきょうオープンしました。落ち着いた雰囲気の店内には薪ストーブが置かれ、ゆったりとした時間が流れています。カフェのオーナーの工藤勇人さんはひょうたんランプの工芸作家で、店内にはたくさんのランプが飾られています。このカフェではエチオピアから取り寄せたコーヒー豆でつくるこだわりのコーヒーをはじめ、麺類やおでんなどの食事も提供しています。かつてこの店舗は「萱野茶屋」の名前で県内外の観光客に親しまれてきましたがコロナ禍の影響を受け店を閉じました。新しくオーナーになった工藤さんは…

★高原カフェひょうたん茶屋　工藤勇人さん
「シャッターが閉まっていると青森市民としてもさみしいなと思いまして何とかできないものかと」

工藤さんは今後このカフェで青森の伝統工芸などのワークショップを開いて情報発信の場にもしていきたいと考えています。

★高原カフェひょうたん茶屋　工藤勇人さん
「みんなでこの茶屋　みんなでこの萱野高原を盛り上げていければなと思っています」

芽吹きの春を迎えた八甲田でひょうたん茶屋は人々に癒やしの時間を提供します。

★「菜の花の町横浜町の菜の花開花宣言をいたします」

横浜町の大豆田では菜の花がいつもの年より1週間ほど早く咲き始め、横浜町観光協会の杉山徹会長たちが開花宣言をしたあと花畑を巡る大迷路のオープンを祝いテープカットをしました。ことしは先月に寒い時期がありましたがその後は気温が上がり今月20日ごろから徐々に咲き始めた花はきょうは3分咲きほどになっています。県外から下北観光に訪れた夫婦が一面に広がった菜の花畑の景色を楽しんでいました。

★宮城から
「脇野沢というか道の駅に行こうと思ってまわっている途中だったのですけど」「かわいいかれんな感じがして」

★横浜町観光協会　杉山徹 会長
「桜が終わったら横浜町の菜の花だよと言いたいところですね　ぜひ皆さんで訪ねてきていただければと思っています」

横浜町の菜の花は来月上旬に見ごろを迎えそうです。