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【詳報】「運行継続は難しい…」弘南鉄道大鰐線が2027年度末で休止 赤字解消できず地域交通の今後に不安 青森県

2024年11月27日 19:36
【詳報】「運行継続は難しい…」弘南鉄道大鰐線が2027年度末で休止 赤字解消できず地域交通の今後に不安 青森県
弘南鉄道は慢性的な赤字が続いていた大鰐線の運行を2027年度末で休止することを決めました。
人口減少などで利用者が減少し収支改善が見込めないと判断しました。


弘南鉄道大鰐線の2027年度末での休止は圏域市町村などとの非公開の協議の場で成田社長が報告しました。

★弘南鉄道成田敏 社長
「今までの中長期計画の見直しを図っているところでしたけど、大鰐線の運行継続は難しいということで」
「廃止・休止という判断をここで示しました」

弘前市と大鰐町を結ぶ全長13.9キロの大鰐線は、1974年度の年間389万人をピークに減少を続け、昨年度の利用は脱線事故の影響もあり27万人あまりにまで減りました。
昨年度の赤字は1億3,500万円と前の年度より3,800万円増え、沿線自治体側が求めていた収支の改善ができず、赤字を補てんしてきた沿線5市町村から支援を続けることに反対意見も出ていました。
成田社長は利用者が減り物価高騰や人員不足で収支の改善が見込めないため、27年度一杯での休止を決断したと説明しています。

★弘南鉄道 成田敏社長
「利用者の皆様には本当に申し訳ないという気持ちがあります」

★大鰐町 山田年伸町長
「経済的に成り立っていかないと大変苦渋の決断だったと思いますが、町としては地域住民のために今後どういう対策をすればいいのか」

★弘前市 櫻田宏市長
「維持していくという強い思いでこれまで支援してきていますので、できなかった場合を想定していない」
「これから前を向いて地域住民のためにしっかりと検討を進めて、さまざまな方策を見つけていきたい」

大鰐線は2013年にも一度廃止の方針が示され、沿線からの要請で撤回、運行が継続されていましたが結局赤字を解消できず、弘南鉄道は今後弘南線の運行に集中していくとしています。
最終更新日:2024年11月27日 19:36

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