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県内5日夜遅くから6日明け方にかけて雪のピーク 大雪に警戒を【高知】

2025年2月5日 18:44
県内5日夜遅くから6日明け方にかけて雪のピーク  大雪に警戒を【高知】
高知県内は強い冬型の気圧配置になっていて、特に中部と西部では2月5日夜遅くから6日明け方にかけてが雪のピークとなり大雪となる見込みです。積雪や路面凍結による交通障害などに警戒が必要です。

午前8時すぎの津野町では前が見えなくなるほどの大量の雪が降り、車がゆっくりと通行していました。中には20センチから30センチほどの雪が屋根に積もった車もや、津野町から梼原町に向かうのぼり坂の途中で停車したトラックも見られました。

■トラック運転手
「動けなくなりました。ここまでは何とか来れたが、途中でガタっとなった瞬間にスーって。あ、無理、と思ってここに来た。」

上り坂の中腹部分で立ち往生したトラック。雪が降り続ける中、除雪車の作業を待つことにしました。

最初にトラックを目撃してから2時間後、同じ場所にまだトラックの姿がありました。なかなか除雪車が来ない中、トラックが動けないことを知った近くの住民が応援に駆け付け、スコップなどでタイヤの周りを除雪し深い雪からの脱出を試みました。
凍った路面でタイヤが空回るなか複数回挑戦し、やっと動き出すことができました。

■トラック運転手
「会社に帰ります。無理に運転するなということになったので」

坂道をのぼることを断念したトラック。Uターンして坂を下ることにしました。
しかし深い雪で後輪はスリップし思うように動けず、結局、坂道をバックで下ることとなりました。

この場所では他にもスリップして停車する車や、坂道をのぼることをあきらめてUターンする車が複数台ありました。

■大阪からの観光客
「スリップするので諦めた。」

四国地方は強い冬型の気圧配置になっていて、上空にこの冬一番の強い寒気が流れ込み、県内では雪が降っている所があります。
5日午後3時時点の積雪の深さは、津野町高野で32センチです。

一方午前9時頃の梼原町では、大量の雪が降り積もり住民が雪かきをしていました。

雪の影響で、梼原町・四万十町・四万十市の10の小中学校と2つの高校が休校しました。また黒潮町の小学校1校が始業を遅らせたほか、中土佐町のすべての学校が5日の下校を早めることを決めています。

午前7時頃の四万十市中村では、橋の上に降り積もった雪の上を自転車を押しながら進む姿がありました。5日は各地で気温も下がり、最低気温は南国日章で氷点下5.9℃、後免で氷点下4.5℃、梼原町といの町本川で氷点下4℃、高知市で氷点下2.5℃など平年より1℃から7℃ほど下がり、南国日章・後免・高知市の3地点で今シーズン一番の冷え込みとなりました。県内は6日も5日と同じくらい冷え込む見込みで、水道管の凍結防止など対策が必要です。

一方、午後には平野部でも多くの雪が降り始めました。
須崎市中心部では朝から小雪が舞っていましたが、午後3時頃に急に雪雲がかかり、吹雪になったということです。投稿映像を撮影した男性は「ふもとでこんなに降るのは珍しい。10分くらい吹雪が続いた」と驚いた様子でした。

午後4時前、四万十市では強い風が吹き雪が舞っていました。県内は6日の昼前にかけて大雪になる見込みで、特に中部と西部では5日夜遅くから6日の明け方にかけてが雪のピークとなりそうで、大雪に警戒が必要です。さらに7日から8日頃にかけて再び大雪となる恐れがあります。

24時間に予想される雪の量は多い所で6日午後6時までは、平野部で10センチ、山間部で30センチ。7日午後6時までは平野部で7センチ、山間部で30センチ。その後、8日午後6時までは平野部で5センチ、山間部で20センチとなっています。

気象台は積雪や路面の凍結による長時間の交通障害、集落の孤立に警戒するよう呼びかけています。また、着雪による倒木や電線の断線、屋根からの落雪などに注意を呼びかけています。
最終更新日:2025年2月5日 18:44