【2024総決算】動物園でのエミュー脱走に…愛南町で遭遇した巨大物体「まさかの出来事」
今年1年の出来事を振り返る「愛媛総決算2024」きょうは「まさかの出来事」編です。
まずは、アニマル編。3つの“まさか”がありました。1つ目は…白昼の動物園で起きた“まさか”の脱走劇です。
視聴者映像:
「やばい、こっち来た!」「近い!」
映っているのはオーストラリアに生息する“飛べない鳥”エミューです。
和氣アナ:
「ここから脱走したのですが、上下の幅が50センチから60センチほどしかありません」
5月、とべ動物園で飼育している3頭のうちの1頭、14歳のオス「ナリ」が柵に激突し柵の一部を破壊。そのわずかな隙間をすり抜けて脱走したのです。
当時の状況を目撃した人は―
入園客:
「タッタッタって下りてくるところをちょうど(見た)。初めて来るので、この動物園、こういう触れ合える動物園なのかなと思った」
ナリは、脱走の5分後に担当キーパーによって捕獲。
エミュー担当 松浦友貴キーパー:
「ロープを頼んで、持ってきた職員と足を固定して落ち着かせた」
入園者などにケガはありませんでしたが、その後、ナリはショックによる循環器障害で死んでしまいました。
松浦キーパー:
「結構気は小さい、愛らしい個体だった。僕自身も残念」
動物園はナリが何かに驚いて脱走したのではないかとのこと。脱走後、エミューの展示を中断していましたが1か月後、新しく網を設置するなどの再発防止策をとり展示を再開しました。
まさかの発表があったのは、こちらのライオン。オスライオンとしてとべ動物園のアイドルだった、クレイ。
去年10月に札幌市の円山動物園に引っ越し新生活を送っていましたが、今年3月、実は、オスではなくメスだったことが判明したのです。
おととし5月にとべ動物園で生まれたクレイ。
当時、キーパーさんも…
ライオン担当 清水和真キーパー:
「はっきりたてがみと分かるようになるにはもうちょっとかかるんですけど、お父さんが見たことないくらいすごい毛量で有名なライオンさんなので、その息子、血を引く男の子なので」
とべ動物園によると、通常、オスのライオンは、生まれて1年ほどで、たてがみが生えてくるということですが、引っ越した後、クレイにたてがみの成長が見られないことなどから、改めて遺伝子分析の検査をし、メスだったということです。
北海道に旅立ってから7か月。5月、一回り大きく“お姉さん”になったクレイは無事とべ動物園に里帰りしました。
三根生康幸飼育員:
「(到着後)すぐにエサあげたんですけど結構食いつきも良かったです、元気です。やっぱり帰ってきたら本当に嬉しいですね飼育係としては。」
現在は週3回、とべ動物園でクレイの姿を見ることができます。
メスがオスというミスはありましたが、クレイの成長がますます楽しみです。
アニマル編、最後は…
中武記者:
「宇和島道路の高架の下にある岩松川。こちらに、背びれが見えますね。 大きな魚が泳いでいるようです」
水面に見える背びれ。その正体は…目測で6~7メートルはあると見られるジンベエザメです。
翌日には大阪海遊館の職員も訪れ調査すると…
海遊館のダイバー(飼育員):
「あそこにいたジンベエザメは、『海くん』で、死亡していました」
海遊館で展示・飼育され、先月、生まれ故郷の太平洋に放流した「海くん」と確認。
海遊館 北谷佳万飼育員:
「死亡したことになって、とても残念なんですけど、たくさんの人の協力をいただいて作業が出来て、ありがたく思っています」
まさか!レジの無人化もここまで来ました。10月、松山大学のキャンパス内にオープンした売店。“最速20秒”で買い物ができる四国初の店舗なんです。
白石アナ;
「時間を計ってみたいと思います。好きな商品を選んでレジに持っていくと何もしていなくても料金が表示されます。支払方法を選択すると買い物が完了しました。19秒です。かなり早い!」
天井に設置した20台のカメラで人の動きと商品を認識。このカメラの情報に加えて、棚の重量センサーで選んだ商品の情報をリアルタイムで把握します。
そのままレジに持って行くと…商品を読み取らなくても購入する商品を持ってレジ前に立つだけで会計が完了します。
大学2年生2人:
「(買い物をしながら)すごいね!」
さらに、会計まで、20秒もかからない!?いや、0秒のお店も!
今治市の「得得うどん大西店」。うどんを食べたお客さんが…会計もせず、食い逃げしました。
三宅記者:
「店長、食い逃げしてます」
得得うどん大西店 中西裕二店長:
「え!いいですよ、いいですよ。今だけですけどね。今回、新メニューを出そうと思いまして、それの試食という形で」
そう、実はこれ、得得うどん大西店の“仰天サービス”
開発中の新メニューをお客さんに食べてもらい、感想や改善ポイントを出してもらう代わりにお代は無料という、実に太っ腹な企画、その名も「食い逃げしてくれませんか」。
通常1000円はするという新メニュー候補、「うどんとスタミナ丼の満腹セット」が“タダ”で味わえるとあって、この日は昼の営業だけで14人が“食い逃げ”しました!
中西店長:
「それだけお客さんが喜んでくれるということなので全然アリです」
物価高騰で、店で扱うほぼすべての材料が値上げする中、採算度外視!のサービス。
中西店長:
「試食という形にして無料にすれば、また食べに来てもらいやすいかなと」
高松からの親子:
「“まさか”ここにいるとは思わなくて、急いで入場券を買ってこういうので四国全体を盛り上げてくれるっていうのは」
「かっこいいです!」
親子が興奮していたのは濃いブルーに彩られた車体に、ゴールドでつづられた文字。東急が運行するクルーズトレイン「ザ・ロイヤルエクスプレス」です。
この日、停車中の西条駅でたまたま居合わせました。
「ザ・ロイヤルエクスプレス」は2017年に運行を始めた8両編成の観光列車で、寄木細工やステンドグラスなどを用いた豪華な内装のほか…
ザ・ロイヤルエクスプレスクルー 東さん:
「お造りをお持ちしております。奥の白いものが、愛南町のアオリイカ、手前が今治のタイでございます」
愛媛などの名店の料理が列車内で味わえます。ツアー料金は3泊4日で96万円から。
来年も1月から3月にかけて、愛媛をはじめ四国での運行が決まっています。(四国・瀬戸内の旅一般抽選販売終了)
10月、視聴者から目を疑うまさか!な動画が届きました。
10月に愛南町で撮影された映像。前方から現れたのは、青空に向かってそびえ立つ巨大な柱!?
投稿者:
「うわぁ…すっげぇ…」
思わず声が漏れる撮影者。巨大な物体が、重機に乗ってゆっくりとこちらに向かってきます。
投稿者:
「とにかくもうビックリで。『でか~』というか『長~』というか、一気に現れたときに『うわぁ!』という感じで」
この日、友人と一緒にツーリングで愛南町を訪れていたという八幡浜市の水沼さんが偶然出会ったのが…
投稿者・水沼茂樹さん:
「本来右に行くところを間違えて左に行ってしまって。そしたら交通整備の方が『ちょっと待ってください。これから羽根があがってきます』ということで」
んっ!?羽根…!?
投稿者・水沼茂樹さん:
「ずっと工事をしているんで。風車の工事を。自ずと羽根と言われれば風車の羽根」
そう、この巨大な物体の正体は“風車の羽根”!宇和島市と愛南町の境に位置する観音岳の尾根沿いは、「南愛媛風力発電所」の風車が立ち並ぶエリアで、全国で風力発電所の運営を行うJ-POWERによると、来年度に運転開始予定の風車の羽を運んでいた最中だったといいます。
羽の長さはなんと54メートル!まさに衝撃の光景です。