「殺人罪の中でも特に悪質性が高い」コインランドリーで女性刺殺 男(23)に懲役21年の実刑判決
「無差別的犯行である」
おととし、松山市内のコインランドリーで女性を殺害したとして殺人などの罪に問われている23歳の男に対し、松山地裁は懲役21年の実刑判決を言い渡しました。
松山市河野中須賀の無職、中川晃成被告(23)はおととし2月、近くのコインランドリーの店内で松山市の中川千代子さん(71)を包丁で刺し殺害した罪などに問われています。
これまでの裁判では被告の刑事責任能力について、精神障害が犯行にどれだけ影響を及ぼしていたかが争点となっていました。
きょうの判決公判で松山地裁の渡邉一昭裁判長は、「精神障害の影響により善悪の判断に従って行動をコントロールする能力がある程度低下していたとしても、著しく低下していたという疑いは生じない」と指摘。
そのうえで「無差別的犯行である上、反撃しにくい弱者をあえて選んだ点で殺人罪の中でも特に悪質性が高い」などとして懲役22年の求刑に対し懲役21年の実刑判決を言い渡しました。
最終更新日:2025年1月31日 19:39