松山空港と韓国・釜山を結ぶ定期路線の運航スタート 県内からは歓迎の声【愛媛】
愛媛県松山空港と韓国・第二の都市、釜山を結ぶ定期路線の運航が10日始まりました。中四国では唯一となる定期路線。県内からは歓迎の声が聞こえています。
植田記者:
「あいにくの空模様ですが、いま釜山から最初の便が到着しました」
10日午後、放水アーチで迎えられ松山空港に到着した韓国のLCC・エア・プサン。
韓国・釜山と松山を結ぶ定期路線の運航が10日から始まり、到着ロビーでは県職員らが出迎えていました。
Q.愛媛の印象は?
観光客:
「みかん、温泉、(みかんは)おいしい!松山グット!」
佐竹記者:
「あ、見えますね。あの道後温泉の看板、久しぶりに姿が現れています」
耐震保存工事が進んでおよそ2年ぶりにおなじみの看板が姿を現した、道後温泉本館。人口およそ340万人を数える韓国第二の都市・釜山との直行便就航に、愛媛を代表する観光地の期待も高まっています。
白鷺堂 小池愛子さん:
「道後にとっては全国世界からきていただくのがいいですね。観光客は大歓迎です(道後温泉本館の)テントも取り払って、だいぶ姿が見えてきたからもう待ち遠しいです」
道後温泉旅館協同組合 奥村敏仁理事長:
「日本に対する釜山からの入り口として開いたということで非常に大きな意味があると思います。釜山の皆様にもどんどん来ていただけるように道後の魅力を高めたいと考えています」
期待は、松山の中心部でも…
松山市立花にある韓国料理店の店主・アンさんです。
アンさん:
「いいですね~昔から欲しかったのよ、すごくうれしいです。嫁さんと二人で笑顔で嬉しいって!」
これまでは韓国の首都・ソウルに近いインチョン空港を利用していたというアンさん。長年、釜山線の就航を待ち焦がれていた理由が…
アンさん:
「仁川に着いたら仁川から釜山まで6時間以上かかります。二人兄弟が釜山から近いところに住んでいるけど、この前も韓国行ったけどめっちゃ不便だったんです、往復12時間ですよ。時間もったいない」
直行便を使うことで、兄弟が暮らす街までおよそ20分で行けるようになるといいます。
アンさん:
「12月に韓国から兄弟がくるんです」
Q.釜山線使って?
「そう。今まで来たことないからはじめて、楽しみです」
中村時広知事:
「このチャンスを大いに生かすべくインバウンドのおもてなし、そしてアウトバウンドの呼びかけ、双方の交流が拡大することを県内各自治体と力を合わせて取り組んでいきたいと思います」
エアプサン アン・ビョンソク社長:
「道後温泉や松山城の迫力など隠れた魅力的な名所や優れた観光インフラはきっと訪れる観光客の心に残ると思います。韓国人、特に釜山の方に愛媛の魅力をお伝えして、多くの方にご利用いただけることを期待しています」
松山と釜山を結ぶ定期路線は水、金、日の週3往復を予定しています。