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再開発すすむJR松山駅 西側に5000人収容“アリーナ”の整備を 県内の経済団体が市に提言書を提出

2024年4月30日 18:24
再開発すすむJR松山駅 西側に5000人収容“アリーナ”の整備を 県内の経済団体が市に提言書を提出

「ホールではなくアリーナを」
再開発が進められるJR松山駅周辺の活用方法について、きょう、県内の経済団体が新たな提案をしました。

松山市役所を訪れたのは県内の企業経営者で組織し、社会的・経済的な課題に対して提言などを行う、愛媛経済同友会の会員です。野本政孝代表幹事から松山市の野志市長に、松山駅の西側に5000人ほどを収容する“アリーナ”の整備を提案する提言書を手渡しました。

今年秋に開業する予定のJR松山駅。周辺では、鉄道の高架化にあわせて土地の区画整理や整備が進んでいます。

和氣記者:
「車両基地の跡地は、現在建設中のJR松山駅西口から歩いて1分あまりの場所にあります。ここに5000人規模のアリーナを作る。一体どんなものになるんでしょうか?」

今回、経済同友会がアリーナの整備を提言したのは、駅の西側、松山市が取得する予定の0.9ヘクタールの土地です。

これまで松山市はこの土地について、「文化創造」「賑わい交流」など5つの主要機能を備えた「まつやま情報文化交流拠点」を基本理念として、ホールや広場を核とした施設整備を目指すとしていました。

しかし…

愛媛経済同友会スポーツ振興委員会 正岡尚起委員長:
「観客を集めて感動を与え、地域を盛り上げ、その中から収益を上げていくというエンターテインメントを行う施設であり、収益性を上げ、地域活性化のコンテンツ発信拠点として位置付けることができる施設だと思います」

きょう示されたのは、観客席5000席程度のメインアリーナとイベントスペースなどが設けられた「アリーナ」。

文化的な利用を目的とした「ホール」ではなく、プロスポーツの試合のほかコンサートや展示会など多目的に利用できる「アリーナ」を整備し、スポーツによる地域活性化や交流人口の拡大を目指すべきだと提案したのです。

「収容人数5000席」は、プロバスケットボールの新リーグ「Bプレミア」の新たな参入基準でもあります。

松山市在住:
「駅だから、色々人がいっぱい集まってくるからいいんじゃないか。よく分からないけど」

神奈川から帰省中:
「集客につながったら、地元が盛り上がっていいかなとは思うが、JR…ここら辺に作って、どうですか?アクセスがいいのかとか、そういうことはちょっと考えたりする」

松山市在住:
「ないと(人が)集まらないのであった方がいいが、できた後そんなに人が集まるのかなっていうのは確かに不安かもしれない」

内子から:
「人がいっぱい来るならいいと思うけど、松山ばっかりに人が集まるので、もうちょっと内子とか大洲とかにも来てほしい」

経済同友会では、2年ほど前から沖縄県や群馬県のアリーナで視察などを行ってきたということです。

提言に対し、野志市長は…

「16ページいただいております。まずはしっかりと読ませていただいて、将来の松山市民にとって良い方向性というのをスピード感を持ってしっかりと検討させていただいたらと思います」

愛媛経済同友会は、「ひとつの提案として、市の動向に並走する形で提言が盛り込めたらと考えた。もっと具体的なプランをと言うのであれば練るつもり」と、市の反応に柔軟に対応していくつもりだとしています。