松山市の民家で覚せい剤を製造 72歳女の初公判「共犯者の車の運転をしただけ」と主張
愛媛県松山市の民家で、台湾人と日本人のグループが覚せい剤を製造していたとされる事件で、覚醒剤取締法違反の罪に問われている女の裁判が始まりました。
松山市の無職、梶原久枝被告(72)は去年5月、台湾人の男や元暴力団幹部の男らと共謀し、松山市の民家で覚せい剤およそ103グラム、末端価格にして638万円あまりを製造したほか、覚せい剤を使用した罪にも問われています。
6日松山地裁で始まった裁判員裁判で、梶原被告は覚せい剤の使用は認めた一方、製造については「共犯者の車の運転をしただけ」と述べました。
続く冒頭陳述で、検察側は「日本人の覚せい剤密売グループの人物を紹介したり、共犯者の送迎や食料提供を行ったりするなど積極的に犯行に加担していた」などと指摘。
弁護側は「共同して犯罪を実行したのではなく、他人の犯罪を手伝ったに過ぎない」などと主張しました。
裁判は、今月10日に結審する見通しです。
最終更新日:2024年12月6日 16:31