人口270人の島から 子どもたちの期待を背負って!マラソンランナーは“校長先生”
今年もたくさんの市民ランナーが出場する愛媛マラソン。宇和島の離島から子どもたちの期待を背負って参加するランナーを紹介します。
宇和島港から高速艇でおよそ1時間。人口およそ270人の宇和島市日振島です。
愛媛マラソンにエントリーしている得能健二さん。全校児童6人、日振島小学校の校長先生です。
週2回の朝の5分間走。子どもたちに声を掛けながら一緒に走ります。
得能さん:
「ここ粘ったら新記録いけるんやない」
「11周走れたやない」
走り終わった子どもたち。得能さんが今年度から取り入れたチャレンジボードに記録を書き込みます。
得能さん:
「自分がどういうふうに今がんばってて、今の自分を知って次にどうできるかなというのを振り返るボードです」
17年前。人間ドックで運動不足を指摘されランニングを始めたという得能さん。その後マラソンにのめりこみ、これまでにフルマラソンを21回完走。愛媛マラソンにも8回出場し、3時間28分42秒の記録を持っています。
この日の放課後。子どもたちは地元の駅伝大会に向けて練習を行いました。得能さんも一緒に走って子どもたちを盛り立てます。
得能さん:
「目標に向かって努力してそれを振り返りながら次に向かってまた全力で取り組める子になってほしいなと思って」
先日行われた駅伝大会本番。全校児童6人で襷をつないだ日振島小の子どもたちは見事、去年の記録を2分以上更新してフィニッシュ。
今度は校長先生の番ですよ!
Q.ずばり目標タイムは?
得能さん:
「すばりって言ったらサブ3.53時間半切ることが目標です。自分が子どもたちに指導しているからには自分が表現する場としては愛媛マラソン最適だと思いますので、そこで今できる全力で挑戦したいなと考えています」
児童たち:
「校長先生3時間半切れるようにがんばってください!日振島小学校のみんなで応援しています」