粟島伝統の百々手祭　三豊市詫間町

　およそ200年脈々と受け継がれ、県の無形民俗文化財にも指定されている春の伝統の神事、百々手祭が、香川県三豊市の粟島で行われました。

　三豊市詫間町の粟島では昨日（2日）、梅の香り漂う神社の境内で百々手祭が行われました。百々手祭は射手が的に向かって矢を放ち、厄払いや五穀豊穣などを願う神事です。

　粟島では過疎高齢化が進み、12人必要な射手が今回8人しか揃いませんでしたが、何とか伝統を守ろうと開催。最高齢の山北友好さん93歳は、この日の為に体調を整えて出場。島の外から帰って来た若者などに交じり、1日で90本を放ちました。

　駆け付けた観客も声援や拍手で応援します。香川県西部の各所で受け継がれてきた百々手祭は、衰退した所も多い中、粟島では今年も無事に神事が終了し、島に 一足早い春が訪れました。