国立ハンセン病療養所長島愛生園の歴史館 来館者20万人達成
ハンセン病の偏見や差別の歴史を伝える、岡山県瀬戸内市の国立ハンセン病療養所長島愛生園の歴史館の来館者が、きょう20万人を超えました。
長島愛生園歴史館はハンセン病国家賠償訴訟の判決による社会的な関心の高まりを受け、療養所の歩みや歴史を知ってもらうため2003年に開館しました。療養所の入所者が受けた差別や偏見の歴史や、ハンセン病問題の資料などを展示しています。
開館から22年、節目の20万人目の来場者となったのは、京都大学の4年生、黒田雄誠さんです。長島愛生園の自治会長中尾伸治さんから、記念品として入所者の作った抹茶茶碗を受け取りました。
歴史館は、入所者の偏見や差別のない社会の実現に向け、今後も活動を続けていきたいとしています。