「欲しい人ー?」「はーい!」VRで催眠商法を体験 巧みな話術で高額商品を売りつける 北海道
特殊詐欺の被害が相次いでいることを受け、その悪質な手口を知ってもらおうと、体験イベントが開かれました。
主催者は「うまい話はない」と注意を呼びかけています。
(阿部記者)「この啓発イベントでは詐欺やトラブルについて学べるんですが、実際に機器を使って詐欺を体験をすることもできるんです」
画面の広告をクリックすると、パソコンにはサポートサービスへの電話を促す表示が現れました。
ウイルスに感染したのではないかとユーザーの不安を煽る、テクニカルサポート詐欺の体験画面です。
そしてこちらは「迷惑防止」と表示された電話の画面。
登録していない番号からの着信を知らせ、詐欺電話による被害を防ぐ機器です。
札幌の地下歩行空間で行われていたのは、詐欺の手口や防止策を体験することができる啓発イベントです。
こちらのVRを使った体験コーナーでは、詐欺の現場を再現した動画が流れていました。
これは催眠商法と呼ばれる詐欺商法の1つです。
集会場などで巧みな話術で雰囲気を盛り上げ、高額な商品を購入させる方法で、体験ではVRを使うことでだまされていく過程などを詳しく知ることができます。
実際に記者も体験してみました。
(阿部記者)「実際にこれは詐欺と言われないともしかしたら気づかない場合もあるのかもしれないですね。教えてもらう知識だけではなく実際に体験することで、詐欺の実態というのが分かるのでとても勉強になりますね」
(来場者)「(体験は)とっても良かった。そして分かりやすかった」
(来場者)「絶対にみんなで(詐欺を)食い止めなけらばいけない。弱い者いじめをしてなんだって(詐欺は)個人的には腹が立ちます」
(北海道立消費生活センター 長島博子所長)「(詐欺)相手の方の口がすごく言ってくる、あるいは巧妙な言い方をしているということなんですよね。うまい話はこの世にないということで、(詐欺)先にこういう話があるんだけどって、身近な知り合いでも家族でもいいので必ず相談していただきたい」
去年1年間で北海道内ではこうした特殊詐欺被害が161件。
被害額はおよそ5億7000万円にのぼりました。
詐欺被害には合わないためにはその手口を知り、いざという時に詐欺だと気づくことが肝心です。