デパートが宅配に参入!“ならでは”のサービスで人気急上昇 キーパーソンは“バイヤー”
デパートならではのサービスがウリです。
食品や日用品の宅配が当たり前になる中、デパートの宅配サービスも広がっています。
どのように差別化しているのでしょうか。
札幌のデパートが始めた宅配サービスです。
この日はお弁当やお寿司、野菜などを配達しました。
デパートならではの品質がウリ。
野菜は栃木県の生産者から直接買い付けた春菊です。
(札幌丸井三越 バイヤー 一政佳郎さん)「春菊は普通だと生で食べないですが、鮮度がいいのでサラダでもお召し上がりいただける、おいしい春菊です」
実は、配達を行っているのは食品の買い付けや仕入れを担当するバイヤーなんです。
バイヤー自身が配達することで、商品の特徴を客に伝えることができます。
注文が入ると、バイヤー自ら売り場に出向き商品を選びます。
目つきは真剣そのもの。
(札幌丸井三越 バイヤー 一政佳郎さん)「お客様はお選びいただけないので、私が代わりに色や形の良いものを選ぶよう心がけています」
この宅配サービスでは生鮮食品のほか、お菓子や日用品などテナントが扱う商品およそ3500点を扱っています。
(札幌丸井三越 バイヤー 一政佳郎さん)「これは何の花ですか?お客さんに説明するのに知りたくて」
売り場の担当者に聞き取りを行い、品質にこだわった商品を揃えます。
注文をうけ、選りすぐった商品を顧客に届けます。
宅配サービスの利用者はー
(利用者)「ちょっといいものが食べたいなという時とかに利用させていただいています。やり取りで知ったことも多いので、デパートに買い物に行っているような感覚になります」
宅配サービスを始めたきっかけは「買い物に行きたくても行けない」という高齢の利用者の声でした。
(札幌丸井三越 広報 薮喜代美さん)「高齢のお客様から、店舗に足を向けるのが難しいというお声をいただきまして、お客様をお待ちするだけではなく、こちらから出向くように考えて宅配サービスというのを始めました」
宅配サービスは1日およそ20件の注文が入っているといいます。
配達エリアは札幌市内の一部の地域に限られていますが、1月にエリアを拡大し、顧客はおよそ3倍に増えました。
(札幌丸井三越 広報 薮喜代美さん)「これからも区域を広げて多くのお客様にご利用いただけるようにしたい」
宅配サービスが広がる中、接客にこだわったデパートならではのサービスが注目されています。