話題の絵本「ぼくのにぃに」200冊を札幌市に寄贈 作者・庄司あいかさんの「切なる想い」
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きょう(2025年2月28日)札幌市の教育委員会に、障害を持つ子どもがいる家族を題材にした絵本・約200冊が寄贈されました。
寄贈したのは石狩市に住む絵本作家の庄司あいかさんです。
庄司あいかさんは3人の子どもを育てる母親で、長男・隼人くん(13)は生後間もなく、体に腫瘍ができる結節性硬化症という難病を発症し、右半身が麻痺状態に。さらに、てんかん発作が起きる難病も患っています。
庄司あいかさんは隼人君に笑ってほしいと、3年前から絵本を描き始め、今では障害をテーマにした絵本などを数多く制作しています。
今回、寄贈された絵本「ぼくのにぃに」は、庄司あいかさんの家族を題材にした話が描かれていて、障害に関する偏見や、長女が感じた寂しさなどから、障害を知る大切さが綴られています。
作者の庄司さんは「障害がある子のことをまず知ってほしい。そこからどうしたらその子が生きやすい社会になるのかを考える。そのきっかけになれば嬉しい。」と話しています。
庄司あいかさんは現在、NPO法人「絵本屋だっこ」を立ち上げ、絵本の寄贈や読み聞かせイベントなどを行っていて、2025年2月15日には石狩市に約20冊の絵本を寄贈しました。